反乱軍に帝国軍に悪党──は言うに及ばず、ジェダイだって誰だってたまには自由な骨休めの時間が必要だ。スター・ウォーズ銀河に娯楽は山とあるが、なかでもとくに人気が高いのは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)において紹介されたホログラフィック・ボード・ゲームの「デジャリック」と、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)にも登場したハイリスクなカード・ゲーム「サバック」だろう。
この二つのゲームは一体どういったものなのか? そして、どうやって遊ぶのか? さあ、テーブルに座って確かめてみよう。

現実世界での起源
デジャリックはスター・ウォーズとほぼ時を同じくして始まった──
サバックも似たようなものと言っていい。
デジャリック:スター・ウォーズ・サーガの初期には「ホロチェス」と呼ばれていたデジャリックは、『新たなる希望』の重要なシーンで、観客に「チューバッカの負けず嫌いさ」を理解させる役割を果たした。(この記憶に残る場面において、C-3POはR2-D2に「負けてやれ」と賢明なる助言を行っている。)ここでは、フィル・ティペットとジョン・バーグによってクリエートされ、ベン・バートが声を担当したストップモーションのゴム製クリーチャーたちが、ミレニアム・ファルコン内にあるチェス盤様のテーブルトップを踏みしめ、戦いを繰り広げる。未来のチェス・ゲームはこうなるのだろうか、と視聴者に思わせる、まばゆいばかりの特殊効果のおかげで、このシーンは瞬く間に伝説的なシーンとなった。
デジャリックはその後、『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008-2020)『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2017)『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-2024)の諸作にも登場した。

サバック:ランド・カルリジアンがカード・ゲームでハン・ソロにミレニアム・ファルコンを巻き上げられたという話は多くのスター・ウォーズ・ファンが耳にしていた。だが、1983年まで、このカード・ゲームに「サバック」という名前は付けられていなかったのだ。L・ニール・スミスの小説『Lando Calrissian and the Mindharp of Sharu(ランド・カルリジアンとシャルのマインドハープ)』(未邦訳)では、主人公のランドが「サバック」と正式に名付けられたこのゲームをプレイする様子が描写されている。油断した対戦相手らはカルリジアンに一人勝ちを許してしまう。
「仕事は仕事さ」勝利した後、彼は言った。「そしてサバックはサバック」

サバックは『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン1第11話「ギャンブラー」でスクリーン・デビューを飾り、ランド自身もゲーム・テーブルに陣取っている。2018年の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では、視聴者は2つのサバック・ゲームを楽しむことになった。そのひとつは、ファルコンが賭けられていたヌミディアン・プライムでの勝負だ。サバックは『マンダロリアン』(2019-2023)にも登場したが、ビデオゲーム「スター・ウォーズ 無法者たち」では、ファンがゲーム内でサバック・デッキを仮想的に操作できる初めての機会を得ることになる。(2024年11月21日時点における)最新アップデートでは、悪党ケイ・ヴェスがカジノ・クルーザー「モレニア」で開催される高額サバック・トーナメントへの潜入を依頼される。彼女はその後、悪名高きカルリジアンと遭遇し、すぐに、この裏では「別のゲーム」が進行していることを知るのだった。
物語内でのルール
サバックはプレイされる場所によってルールのバリエーションが無数にある。そしてデジャリックのルールはというと、これがじつに曖昧模糊(あいまいもこ)としているのだが──どちらのゲームにも基本的なルールは存在する。

サバック:ルールのバリエーションには「コレリアン・スパイク」や「ケッセル・サバック」といった名称が付けられている。後者はUbisoft社がLucasfilm Gamesと共同で「スター・ウォーズ 無法者たち」のために作りあげたもの(ランドの言葉によれば、彼は少なくとも80種類ものルールに精通している、とのこと。あくまでも彼が言うにはだが)。各プレイヤーには、ブラッド・カード1枚とサンド・カード1枚が配られる。これらカードには数値が書かれている。目標は、手札の数値差が0になるようにすることだ。例えば、ケッセル・サバックでは、6と5の手札は1で、2と2の場合は0──つまりサバックとなる。
チート行為も横行している。ワイルド・カードを袖に隠しておくやり方(カルリジアン、君のことだぞ!)から、磁気ダイス・マニピュレーターを使う方法までさまざまだが、ケイなど、自身を優位に立たせるため、ニックスを使って他のプレイヤーをスパイしている。捕まらないようご用心!

デジャリック:ホログラフィック戦略ゲーム「デジャリック」は、ハイパースペース航行中の暇つぶしとして人気のある娯楽だ。プレイヤーは、ホログラム発生装置と格子模様の天板が置かれた円形のテーブルに席を取る。そしてボタンを押し、自分のクリーチャーに相手クリーチャーへの攻撃を指示する。これらデジャリックのクリーチャーには、ギック、フージックス、キンタン・ストライダー、モレイトア、クロアスラッグ、モノック、スクリンプ、バルボス、ヌゴック、マンテリアン・セイヴリップ等のじつに魅力的な名前が付けられている。
フィンとポー・ダメロンは、チューバッカの無敗記録から、彼がデジャリックでチート行為をしていると確信する。これに対し、チューバッカは(『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でテーブルと2体のクリーチャーを完全に破壊したときとは違って)、冷静に自身の無実を主張するのだった。
物語内での使用
暇つぶしとしてみんなで仲良く楽しめるデジャリックやサバックだが、一方、銀河の多くの場所では、賭博として活用されている。

サバック:プレイヤーがクレジットを使い果たし、崖っぷちに追い込まれると、サバックのテーブルでさまざまなものが賭けの台に乗せられられ、賞金の代わりとなる。高額な賭け金のサバック・ゲームの後には、宇宙船からドロイドまであらゆるものの所有者が変更され、テーブル上のカードと同じくらい頻繁な情報交換がなされることになる。
『マンダロリアン』においてディン・ジャリンはペリ・モットーに手を貸し、彼女は「イディオット・アレイ」と呼ばれる手札でゲームに勝つ。その後、彼女は他のマンダロリアンたちを探す手がかりをディンに与える。「イディオット・アレイ」は『スター・ウォーズ 反乱者たち』でも登場する。ランド・カルリジアンが、オールド・ジョーの店でゼブ・オレリオスと対戦、同じ役で勝利し、ドロイドのチョッパーを手に入れるのだ。

デジャリック:サバックと同様、デジャリック・プレイヤー同士の対戦では、クレジット以外のものが賭けられることもよくある。オメガはシド・パーラーで賭けデジャリックを行い、バッド・バッチたちの借金を返済している。その後、ハンターは、もし自分に勝てたらミッションに加わってもよい、とオメガにデジャリック勝負を持ちかける。オメガはさらにその後、同ゲームでレッカーにもさらに高いスコアで勝ち、スナック菓子のマンテル・ミックス2箱を手に入れている。
PC、Xbox Series X|S、PlayStation 5対応の「スター・ウォーズ 無法者たち」で、サバックに挑戦してみましょう。「スター・ウォーズ 無法者たち: Wild Card」は、「スター・ウォーズ 無法者たち」Season Passをお持ちの方は自動的に無料でプレイできます。あるいは、別途ご購入いただくことも可能です。
筆者略歴
ケリー・ノックスは「Marvel Crafts」「Star Wars Be More Obi-Wan」「Star Wars: Dad Jokes」の著者であり、近く刊行予定の「The Phantom Menace: A Visual Archive」の共著者でもある。ダジャレはいつだってマジというスタンスだ。
Starwars.com 2024/11/21 の記事