あなたの夢は何ですか? どんな夢を持っていらっしゃるのかワクワクします。たとえそれがうまくいかなかったとしても、挑戦したという体験にはこれからの人生にプラスとなる要素がいくつもあると思います。成功した夢、うまくいかなかった夢をテーマにした5作品を紹介します。どの作品にもとても役に立つヒントが隠されていると思います!
【叶えたい夢は】デザイナー
『スニーカーシンデレラ』(2022)
アフリカン・アメリカン発の音楽、ヒップホップ。それを表現するスタイルの1つとして一大市場を作るスニーカーは、活気ある米国ニューヨークのストリートサブカルチャーを代表するファッションです。
『スニーカーシンデレラ』は、そんなニューヨークでスニーカーのデザイナーになることを夢見る、少年エル(チョーズン・ジェイコブス)を描くハイテンション・ミュージカル。アーティステックな才能の持ち主であるエルは、それを忙しい継父や意地悪な義理の兄弟に知られないよう、亡き母が遺した靴屋で商品補充係として働いています。

ある日、バスケットボール界のレジェンドでスニーカー界の大物でもあるダリウス・キングの娘キラ・キング(レクシー・アンダーウッド)と出会い、スニーカー・デザインに対する熱い思いで意気投合。チャンスを活かすよう説得する親友のサミ(デヴィン・ネコダ)の後押しと、フェアリー・ゴッドファーザーのグスタヴォ(フアン・キオラン)の"魔法"を借りて、自分の可能性を試すパーティーへと出発します。

主役のチョーズンはマサチューセッツ州スプリングフィールド生まれの20歳。ミュージシャンとして活動を開始した後、演劇教室をきっかけに俳優としても活動するように。音楽と演技でさらなるキャリアを積むために、2015年に両親とともにハリウッドへ移り住みました。夢をかなえるために必要なのは、一歩踏み出す勇気なのかもしれませんね。
【叶えたい夢は】舞台俳優
『ブロードウェイ ドリーム!』(2022)

ミュージカルや舞台の本場、米国ニューヨークのブロードウェイ。『ブロードウェイ ドリーム!』はブロードウェイのミュージカルスターを目指す13歳の少年ネイト・フォスター(ルービー・ウッド)が夢をかなえようとひたむきに突き進む姿を描くミュージカルファミリーコメディです。
ネイトが住むのはピッツバーグ。ブロードウェイから600キロメートル以上離れているため、オーディションが開催されても子どもゆえに簡単に行くことはできません。それにそもそもブロードウェイをあまり知らず、興味もないクラスメイトたちは、ミュージカル好きなネイトを奇異の目で見る始末。夢をかなえたいネイトには障害がいっぱいです。

そんなネイトが夢に一歩近づけたのは、同じように夢を持て余す2人の協力がありました。1人はミュージカル好きなガールフレンドのリビー・ルネー(アリア・ブルックス)。もう1人は売れない舞台俳優である母親の妹ハイジ(リサ・クドロー)叔母さん。他人に何を言われても夢見ることを諦めようとしないネイトだからこそ、2人は協力するようになっていきます。

夢を見ているときはその方向で正解なのかどうか不安になって自信を失いがち。それでもと心を強く持ち続けることが大切なのかもしれません。
【叶えたい夢は】起業家
『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』(2022)
米国を騒がせたセンセーショナルな詐欺事件の舞台となった、実在する医療ベンチャー企業「セラノス」の創業者エリザベス・ホームズの物語です。
ホームズの起こした事件とは、指から採取した数滴の血液で幅広い検査が行えるセラノス製の機器の開発で巨額の投資を集め、投資家を欺いたこと。実際、2018年に元セラノスのCOO(最高執行責任者)で恋人であったラメシュ・バルワニとともに起訴され、2022年1月に有罪の評決を受けています。

"アメリカで最も成功した女性"にも選ばれたホームズは、名門スタンフォード大学を19歳のときに中退。2003年にセラノス社を起業し、2015年に世界最年少の女性億万長者となりました。ホームズのトレードマークだった黒のタートルネックというファッションもあって、故スティーブ・ジョブズの再来と脚光を浴びました。
第1話は、ビリでも諦めずに走る高校時代のホームズから始まり、父親の失業、北京への夏休み研修前に経験した血液検査、スタンフォード大学の上位10パーセントに入る成績であること、バルワニとの出会い、バイオメディカル業界に進み、人助けをしながら、ジョブズのような億万長者になるという目標などが描かれます。

ある意味その目標は叶うわけですが、機器の製造自体が捏造だったことが発覚。報道に追及され、早々に彼女の人生は崩壊していくわけですが、ホームズはこういい続けます。「私たちは間違ってない」。これはどういう意味なのか? 彼女が間違っていないと思っているのは何についてなのか? とてもスリリングでミステリアスです。
起業家になるという夢を持つ方は、ぜひホームズの事業の進め方、考え方を参考にしていただきつつ、反面教師としてよい会社を作ってくださいね。
【叶えたい夢は】コメディアン
『スポットライト』(2021)
男性芸人の領域であったスタンダップコメディのジャンルを切り拓き、パイオニアとなった女性芸人たちを紹介するドキュメンタリー作品です。
ニューヨークにあるクラブ"コメディー・セラー"、"ヴィレッジ・アンダーグラウンド"は、コメディアンの聖地。レイチェル・ファインスタイン、ニッキー・グレイザー、ジュディ・ゴールド、ジェシカ・カーソンら売れっ子になった女性芸人たちも、この舞台に立つことをいまもベースにしています。

彼女たちはこのスタンダップコメディアンを仕事とする理由をこう表現しています。「我々が自由な言論の最期の砦」。または「心の穴を埋めるために人前に立つと言ってもいい」と。本気がジョークかは分かりませんが。いずれにしても子どもの頃に感じ取った人とは異なる自分という違和感を消化しようとする過程で、"笑いへと変える"ことにたどり着いた方が多いようです。
昔は女性がステージに立つことは下品だとされたそう。女性に「黙って口をつぐむこと」を求める風潮はいまもあります。そんなふうに生きてきた女性たちにとって口をつぐまない女性スタンダップコメディアンは、代弁者、解放者として映ったのかもしれません。あるコメディアンがそれを称して「台所を抜け出したシンデレラ」だと表現していたのは秀逸でした。

私たちが世界を変えたと自覚する女性のスタンダップコメディアンたち。でも彼女たちが届けたいのは"女性芸人のショー"ではなく"ショー"。フラットに、そしてどんな状況にも口をつぐむことなく笑いとともに伝えようとする彼女たちの物語は、コメディアンになりたい人必見です。
【叶えたい夢は】アニメーター
『描いてみよう!夢と魔法のディズニー』(2022)
アニメーションとは、アニメーターと観客とが作り出すもの。観てもらって初めてアニメーションは完成するのだと、アーティストたちはよく言います。
『描いてみよう!夢と魔法のディズニー』は、才能あるアーティストやアニメーターの仕事や生活に密着したドキュメンタリーシリーズ。エピソードごとに1人のアーティストに焦点を当て、クスコ、オラフ、ジーニー、フック船長、ミラベル、シンバら選んだウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのキャラクターにどのように命を吹き込んだのかなどを語ります。

彼らが語るのは、キャラクターの描き方だけではありません。アーティスト自身のアニメーションやディズニーとの出会い、人生感や経験から得たことなども聞かせてくれます。こんなことを聞くことができる機会は滅多にないこと。アニメーターを目指す方は、たぶん全員の話を聞きたいと思うことでしょう。

アニメーターは視覚的な演技を生み出すという意味で俳優でもあると言っています。だからこそ、演出意図や他のキャラクターを担当するアニメーター、そして声を担当する声優らとのチームワークを大切にするわけです。
どの作品からも、具体的かつ心情的に応援されている感じがしてきますね。迷ったときには他の人の例を参考にすること。これは学びの基本です! ぜひさまざまな作品を観て、もやもやしていたことを解決するヒントを得てくださいね。
*本記事の作品公開年はDisney+に記載の公開年を記載しています(2022年5月18日現在)
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