『美女と野獣』(1991)が贈る、時間を持て余しているあまりにもヒマな男をご紹介しましょう。
"悪役"としてのガストンは誰もが知っていますが、"長期怠惰がもたらす影響の典型"としてのガストンを知る人は少ないでしょう。今日はそこを正さなくてはなりません。彼には、自身のエネルギーを真に生産性のあることに注ぐチャンスを得る資格があるということを、検証していきますよ!
まず私たちが認識しなければならないこと。
それは、彼はすべての時間を費やしてでも、自分を誇示できるものを欲しがっているということです。

それから、自分の顔に見とれるがあまりに、愛するベルからも目をそらしてしまう、という事実もです。
でも、それにも懲りないのがガストン。その目には新たな決意の炎を宿し、彼女を探し始めます。
かわいらしいですよね。何かを見つけたばかりの子どものようです。

目標が定まれば非常に強いタイプ。
狩りの名手のわりには、群衆であっという間にベルを見失うガストン。

ところで、どうして彼は手袋をしているのでしょう。誰も手袋なんてしていないですよね。そんなに寒そうにも見えませんし。でも、日常的に会話する同僚さえいれば、理由もなく手袋をする人なんていない、ということに気付けるはずです。
やっとベルに追いついたと思ったら、勝利のフレーズを響かせるために足を止めてしまうガストン。さらには、盛り上げてくれている街の人々のコーラスに押されて、一瞬でかすんでしまっています。

彼のタイムマネージメントの能力は確かに、"チャンスを待つ未開の領域"です。でも、彼の美しいバリトンボイスは、それを補って余りあるほど。
街の人たちに道をふさがれても、動物か何かのような動きで屋根によじ登り、解決する男、ガストン。

彼は本能の生き物なのです。誰にも彼を止めることはできません。チームにこんな人材はいかがでしょうか?
ようやくベルと対面、彼女から本を奪い取ったガストンは、恥ずかし気もなくこう言ってしまいます。「絵もない本をよく読める」と。
大目に見てあげましょう! どうやら本気で言っているようなのです。本を手に取ったのが、もしかしたら初めてなのかもしれません。

ベルに「その考えは古いわ」と言われると、「まいるな」と照れるガストン。あなたのチームにいたら、外交の分野でしっかり貢献してくれそうです。
ル・フウがベルの父親についてからかうと、なんとおもしろがって一緒に笑ってしまうガストン。でも、ベルに怒られた途端に態度急変。

いつだってベストを尽くそうとしているんです。学びに貪欲:良し!
とりあえずここまでが、私たちが見ていたガストンの一連の行動。ここで彼はベルとの結婚式の準備に向かっていたようです。彼の計画は、プロポーズから実際の結婚式まで2分で展開しようというもの。つまり、物流調整が大変だったでしょうね。加えて、高級食器などを選ぶ手間だってあったはず。
イベントコーディネートの才能:あり!
ハレの日に、ちょっと粋な服装と(なんと手袋をしていません!学習能力:あり!)、胸いっぱいの愛(自分への。やっぱり…)で身を固めるガストン。
中西部のカウボーイのように、ベルの家に入っていきます。

どうしてでしょうね。
ベルの本の上に両足を乗せてバランスを取るガストン(悪気はないはずです。繰り返しになりますが、本が何なのかを知らないだけなのでしょう)。自分に似た子どもが6~7人欲しいとベルに伝えます。

自発的に行動できる:良し!
ガストンの結婚のプロポーズを即座に断るベル。がっかりしたと同時に、エネルギーの矛先を失ったガストン。酒場であれこれと考えます。
驚くほどに感傷的なガストン。ル・フウが飲みたいかとたずねても、「飲んでも酔えない。面目丸つぶれだ」。

自分にも他人にも高い基準を設定:良し!
それにル・フウは彼の実習生のようなもの。つまり、部下の管理能力についても:良し!
ル・フウも頑張って励まします。「あんたはすごいよ。自信を持って」と伝えると、ガストンの反応はこれ。

フィードバックを受け入れることがあまり得意ではないガストン。(少なくとも、今のところはです!)長引きそうです。
まだ

ダメみたい。
創造力を発揮するはけ口を失ったことが、わかりやすく影響しています。
誰よりも口をとがらせ、誰よりもふくれっ面、そして周りの人たちの良い気分を誰よりも台無しにする男、ガストン。

彼には目的が必要なんです。充実感を味わえる仕事が。その手段と成果の両方を味わえるよう、頑張らせてあげてください!
彼にできそうな仕事は、他にいっぱいあります。彼の持つ能力を見てみましょう。
優れた論理学者であり、

手品師でもあり、

バトントワリングも得意

インテリアデザインもこなしつつ、

ついでに完ぺきなハイキックも披露。
どんなスタイルのダンスでも踊り、

パートナーとの連携もOK。シナジー作用効果:良し!
今は自分のことで手いっぱいな彼ですが、じっくり時間をかければ、人の心をつかむことができる人になるはず。パレ―ドで手を振る高官のような彼を見てください。

これこそまさに"カルチャーフィット"、あっという間に馴染んでいます!
雇用するべきポイントがこんなにあるんです! 思いやりやマナーや共感力のような分野に不足があっても、誰が気にするでしょう。あ、それから、ささやき能力も欠けていますね。"ささやき"をそんな相談に使ってはいけませんよ、ガストン。
その左手、誰の口をふさいでいるんでしょう。

とにかく、完ぺきな人間なんていませんから。
誰か、この男を雇ってあげてください!

*本記事の作品公開年はDisney+に記載の公開年を記載しています(2021年11月23日現在)
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