ピクサーの短編映画は最先端の技術を使用した視覚的に魅力的なアニメーション、そしてストーリー性の高さが有名ですが、『Bao』(2018)以上に、心を(そしてお腹も)満たしてくれる作品はないでしょう。ドミー・シーが監督した本作は、母の愛、子離れ、そして家族の絆に欠かせない食べ物の話となっています。
今日は、『Bao』を初めて観る方でも50回以上ご覧になった方でも楽しめる制作秘話をご紹介します。
映画が始まるとすぐに、その非現実的な雰囲気に気がつくでしょう。シー監督と制作スタッフは、作った肉まんに命が宿るという、夢のようなことが起こり得る空間を作り出すことを目指しました。リビングにある電話、レンジ、そしてテレビのリモコンをよく見ると、9つあるはずの数字がじつは6つしかありません。このような仕掛けが、現実と非現実の境界線を曖昧にした不思議な世界を作りました。映画に出てくるふたつのカレンダーも、3月なのに28日までしかないんですよ。
もうひとつ気にしてほしい点は映画に出てくる小物です。じつはいくつかの小物に制作スタッフの名前が使われています。たとえば、キッチンに置いてある米袋に書いてある、ラン・ライスという商品名。これはシェーディングデザイナーを務めたラン・タンをもじって付けられました。同じように、チャイナタウンに貼られている「エムロンに一票を。彼なら変えられる」と書かれた選挙ポスターに使われているエムロンという名前は、衣装デザインを務めたエムロン・グローヴァーに因んでいます。メキシコを舞台にしているピクサー映画を彷彿(ほうふつ)させるネーミングもありました! キッチンにあるチョコ・ロコ・シリアルと書かれたシリアルの名前は、『リメンバー・ミー』(2017)への敬意を示すために付けられた名前です。
いかがでしたか? 『Bao』の制作秘話を読んでいたらお腹が空いてきましたか? 肉まんを作ったら、あなたの肉まんも命を宿すかもしれませんよ。
*本記事の作品公開年はアメリカ公開の年を記載しています
全部観よう!感性を刺激される10分間
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