12月5日はウォルト・ディズニーの誕生日。1920年代から数えきれないくらいたくさんの名作を生み出してきたウォルトですが、特に強い思い入れを抱いていた作品が『メリー・ポピンズ』です。映画史上に残るこの名作は、関連する作品をあわせて観るとより深く味わえること請け合い。ここでは、この作品をこの順番で観るとより楽しい!というお薦めの観方をご紹介します。
【1】実写とアニメーションが織りなす名作
最初はもちろん、『メリー・ポピンズ』(1964)。バンクス家の幼い姉弟ジェーン・バンクスとマイケル・バンクスのもとに、ナニー(乳母)として雲の上からやって来たメリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)。彼女と一緒なら、部屋の片付けも、おつかいも、煙突掃除も最高に楽しいイベントに!

登場人物がアニメーションの中に飛び込んでしまう斬新な映像や、「チム・チム・チェリー」「お砂糖ひとさじで」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「2ペンスを鳩に」「凧をあげよう」ほか一度聴いたら忘れられない名曲の数々に彩られた、誰もが夢中になってしまう魔法のようなミュージカルです。
【2】名曲誕生の軌跡
次にご覧いただきたいのは、『メリー・ポピンズ』でアカデミー賞作曲賞、歌曲賞を受賞したロバート・シャーマンとリチャード・シャーマンのシャーマン兄弟の軌跡を追ったドキュメンタリー『ディズニー映画の名曲を作った兄弟:シャーマン・ブラザーズ』(2009)。

長年、ウォルト・ディズニー・スタジオに所属していた彼らは、『チキ・チキ・バン・バン』(1968)ほかの映画作品、ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」の楽曲など、数多くの作品を手がけました。『メリー・ポピンズ』の曲の成り立ちを本人たちが語るだけなく、ジュリー・アンドリュースやバンクス家の長女ジェーン役のカレン・ドートリスも登場し、製作当時の様子を証言します。
【3】『メリー・ポピンズ』に隠された真実
ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)が自分の娘たちと交わした、児童文学「メアリー・ポピンズ」を映画化するという約束を果たそうと奮闘する、映画の舞台裏のドラマが『ウォルト・ディズニーの約束』(2013)。

曲作りやキャスティングなど製作がどんどん進んでいるのに、原作者のP・L・トラヴァース(エマ・トンプソン)が頑として映画化を承諾してくれず、ウォルトと脚本家、そしてシャーマン兄弟があの手この手で説得を試みます。『ディズニー映画の名曲を作った兄弟:シャーマン・ブラザーズ』で、ロバートが"魔女"と呼んでいたP・L・トラヴァースが、セットの色や登場人物のヒゲの有無まで意固地なまでにこだわる理由が明らかになっていくシーンは、もう涙なしには観られません。

【4】54年の時を経た続編
最後は、オリジナルから実に54年後の2018年に公開された続編『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)。前作『メリー・ポピンズ』から25年後の設定。ふたりの子どもの父親となったマイケル・バンクス(ベン・ウィショー)のもとに再びメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が舞い降りて、喜びと希望を授けてくれます。

新たなエピソードが新たなキャストで楽しめる一方、お隣に住む提督や屋根裏にあったスノードーム、凧など、前作『メリー・ポピンズ』を観ていると、「あ!」と声をあげてしまいそうな嬉しい要素もいっぱい。新たな楽曲の合間に時々おなじみのメロディが聴こえてきたり、『メリー・ポピンズ』でメリーの友人バートを演じたディック・ヴァン・ダイクがゲスト出演して元気な姿を見せてくれたりするのもファンにはたまりません。

続編『メリー・ポピンズ リターンズ』を観たらまたオリジナルが観たくなり…と無限ループに陥ってしまいそう。でも、何度ループしても新鮮さを失わず、新たな感動を与えてくれるのが『メリー・ポピンズ』なのです。
*本記事の作品公開年はアメリカ公開の年を記載しています

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