アーティストに“ディズニーキャラクターを上手に描くコツ”を教えてもらう「イラストレーション講座」。第1回目のミッキーマウス、第2回目のドナルドダックに続き、今月は「ミニーマウス」の描き方をお届けします。
第1回目で描いたミッキーは横顔でした。今回は、正面から見たミニーの描き方を教わります。ミニーを描くときも、基本的なパーツの配置はミッキーを描く場合と同じ。正面のミニーを描けるようになれば、ミッキーだって描けちゃいます。ここでミッキーとミニーの違いを覚えれば、第1回で習った描き方を応用してミニーも描けますよ。
これまで同様、イラストを正しく描くコツは“ガイド線”を引いて顔のパーツをバランス良く配置すること。正面から見たミニーを描くにはまず、円を描き縦横に4分割することから始めます。まず決めるのは鼻の位置。その後、頬の線や目の位置、耳を描き入れ、最後にミニーの一番の特徴であるリボンを加えたら完成です!
1、円を描き、正中線(顔の中心を縦に走る線)と横の線を入れます。ミッキーのときは横顔だったので2本の線は丸く立体的に描きましたが、正面の顔の場合は直線でオーケー。単純に円を4分割する気持ちで描きましょう。
2、円の中心を頂点に、マズル(鼻と口のふくらみの部分)の線を描きます。その下に楕円形で鼻を描いてください。
ミニーはミッキーよりやや小さめに鼻を描きます。
3、マズルの位置と同じ高さに、頬を描きます。
4、頬につながるように、色の境目の線を描きます。上の部分は円いっぱいまで達してオーケーです。
5、口を描いていきます。頬の近くに、笑いジワ(笑ったときの口角の線)を入れ、それを端にしてニッコリ笑った曲線を描いてください。これが上唇になります。ほんの少しですが、ミッキーよりもミニーのほうが口の幅がせまくなります。
6、口の下部(下唇)を描きます。これは円の下端ギリギリか、少し下に出てしまっても構いません。それに合わせて顎の線も描きます。
7、目を入れます。
8、続いて耳です。まずは耳の位置を決めるためのガイド線を描きましょう。円の中心から左右に45度くらいの角度で直線を引いたあと、円の外に一回り大きい円を描くイメージでこの直線に交わる曲線を描きます。
9、交差した点を中心に、やや楕円寄りの円を描いてください。顔の円と少し重なるくらいがいいでしょう。
10、最後にリボン。リボンは顔の中心に配置しますので、最初に描いた円の縦の中心線を延ばしてやると描きやすいです。真ん中の結び目を描いたら左右の羽を描きますが、羽は上のほうを大きく描きます。
11、まつげを描いて出来上がり! まつげはまっすぐではなくやや曲線で描くと立体感が出ます。また、3本のうち真ん中をやや長く描くとかわいいですよ。
あとはこれにペンを入れて完成です!
ミッキーとミニーはリボンとまつげ、そして《ポイント》に挙げたわずかな違いさえ意識すればすぐに描き分けられるようになります。何度か描き分けを試してみるといいですよ。
さて、これでミッキーとミニーの横顔と正面、そしてドナルドと、イラストを何パターンもマスターできたのではないでしょうか。ちょっとした機会にさりげなく描いて、みんなをびっくりさせちゃいましょう!