前作の世界的大ヒットから6年を経て、昨年秋に公開された『アナと雪の女王2』。
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この美しい作品が完成するまでの制作過程を、順を追ってご紹介しますね。
優れた作品の制作に携わっているのは、やはり優れた制作チーム。本作『アナと雪の女王2』の制作にあたっては、それぞれ独自の手法を持つ多才なアーティストたちが集結し、1つのアニメーションスタイルを創りあげました。こういった場合、一連の課題が発生しがちですが、それをなんとか1つの方向へとまとめ上げていく過程にはいくつかのポイントがあります。アニメーターたちは、アニメーションの共同責任者たちと一緒に、キャラクター作りの責任を担い、作り上げていくのです。
アニメーション制作では、それぞれが自分の手法でシーンを作成しますが、常に一貫しているのは、監督と一緒にいくつかの決定をする話し合いを行うことです。それによって、そのシーンをどういった見た目にするかといった、落とし込みをします。この段階で、監督であるジェニファー・リーとクリス・バックが、キャラクターたちとその動きの全体的な構想を助ける役割を果たすのです。その後、アニメーターたちは彼らの助言を吸い上げ、作品に命を吹き込みます。
その次はレイアウト制作に移ります。制作チームの仕事は、監督たちのアイデアを受けて、さらに深くキャラクターを掘り下げること。さあ、どうやって取り組むと思いますか?実際にやってみるんです!自分たちで動きを実際に起こしてみて、どう見えるかを確認したり、試しに撮影してみたりします。
ベッキー・ブレシー(ヘッド・オブ・アニメーション)はこう説明します。「私が自分で実際にそのシーンを動いて再現してみたり、娘に動いてもらったり、夫にやってもらうこともあったわ。それが参考になるの」
次にブロッキングという作業を行います。この段階では、1つのシーンにおける時系列やフレーム数を確認します。トニー・スミード(ヘッド・オブ・アニメーション)によると、これをすることで、キャラクターに"ゴールデンポーズ"と呼ばれる最も良いポーズを取らせるフレームだけを入れることができたり、シーンの要となる重要な瞬間を見せることができたりするのだそう。この過程があることで、何かを変更する必要が出る場合にも、すべてを埋めなくても、監督を納得させるコンセプトの本質を見せることができるのです。監督のOKをもらうために、アーティストたちは違和感のある部分を取り除き、問題を解決していくのです。
それから、本作のアニメーションに欠かせないのが、映像効果でした。まだ作品を観ていない方でも、予告映像から感じることができますが、これは伝説的ともいうべき!
「作品を観ると、すべてのシークエンスの制作が大変そうに見えるかもしれないね。アニメーターの夢を叶えたような映像効果だよ、さまざまなことを見事に成し遂げている」アニメーション効果担当のマーロン・ウエストはそう言いました。
アニメーション効果を担当したチームが取り組んだ、素晴らしいキャラクターの1つが、本作に精霊として登場する"ノック"です。なんと、ノックは6人のアーティストがほぼ毎日作業し、半年かけて作り上げたのだそう。その時間と規模を考えると、本作で最も力を込めたキャラクターの1つと言われても驚きませんね。制作期間中は常に試行錯誤。ノックを通してどれくらいエルサを見せるのか?水の中でも外でも、説得力を持って存在するキャラクターでいさせるためにはどうしたらいいか?ノックを水のように見せるためには、尻尾とたてがみが肝心なのでは?など、たくさんの疑問を繰り返したと、マーロン・ウエストは語っています。映像効果をつける場合にはまた、その効果がシーンの出来栄えと対立してしまわないように、制作中、頭の中では常にアニメーションとなじませた状態で作業にあたることが大事なのだそうです。
そんな中から誕生した"ノック"。じっくり観てみてくださいね。
本作を通して、ディズニーのアニメーション制作の過程が少し伝わったでしょうか。たくさんの人の手を通って、作品は命を持つのですね。

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