今回は、『アナと雪の女王2』の制作チームが教えてくれた続編の見どころを5つ紹介しましょう。
【1】ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが続編を作った4番目の作品
実は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが続編を制作するのは、そんなによくあることではないんです。つまり、この『アナと雪の女王2』が制作されたのはとても大きなこと。製作のピーター・デル・ヴェッコはその重要性をこう言います。「ディズニーアニメーションにおいて、我々は、制作者側にそのアイデアとそれを伝えるだけの情熱がない限り、続編は制作しません」前作を受けて彼は、いろいろな人に質問をしていました。「エルサは凍らせる力をどこで得たんだろう?」と。結局のところ、監督のクリス・バックとジェニファー・リーもまた、その問いに執着したことが、本作のコンセプトとなったのです。「前作のエンディングは、姉妹として再会したエルサとアナにとっては"始まり"に過ぎなかったんだ。我々は続編の制作にとりかかったよ」
【2】よりたくさんの姿を見せるアレンデール王国
前作でキャラクターたちの"ホーム"となるアレンデール王国の美しさに魅せられた人にとって、続編はよりわくわくするものとなっています。以下はアートディレクターのデイビット・ウォマズリーの言葉です。「前作でも村の様子を描いたけど、続編ではちょっと違う。続編では、舞台はある場所から他の場所へ移動しているんだ」
それから、続編ではお城も登場します。デザイナーのリサ・キーンはこう語っています。「お城の中に、これまでは描かなかったけれど今回は描いた場所があるわ。前作ではお城の裏側は登場していなかったの」
今回の続編ではアレンデール王国の季節ならではの姿を観ることもできます。村の景色は秋の色に染まっているのです。「建物の色を変えて、豊かな秋を祝う装いを施しました。秋の収穫祭のようなイメージです」とデイビット・ウォマズリーは言います。
【3】おとぎ話や神話がカギ
ほとんどの映画製作において行われることですが、今回もやはり制作者たちは作品のヒントを得るために、取材旅行へでかけました。たくさんの場所を訪れましたが、特に参考になったのはフィンランドとアイスランドでした。「フィンランドのイナリ湖に行ったんだ。すべてがおとぎ話のようだったよ。その地域でなぜそんなにも森の精霊や魔法に関する物語が多く、文化の一部となっているのか、不思議に思わないくらいだった。アイスランドは本当に神話のようだった。自然が見事でとても力強いんだ」ストーリー監督のマーク・スミスはそう話していました。
こうしたテーマはストーリーの土台となるだけでなく、キャラクターにも影響をもたらします。マーク・スミスの説明では「おとぎ話によると、ドラゴンを倒すことは可能なんだよ。それから、アナはハッピーエンドを信じているんだけど、神話における主人公はたいてい重大な責任を負ったり、使命を全うしたりしなければならない。それはエルサの物語とフィットする」エルサとアナは姉妹だけれど、世界に対しては異なる見方をしています。彼女たちの未来に何が迫っているのでしょうか。
【4】まさにミュージカル!
多くの映画で、音楽はエンターテインメントとして用いられますが、この『アナと雪の女王2』では情報を伝える手段として使われています。音楽プロデューサーのトム・マクドゥーガルが教えてくれました。「ミュージカルにおいて最も素晴らしいのは、キャラクターやストーリーについての観客の理解が、歌によってより深まる状態なんだ」
サウンドトラックに収められた曲の中でも、エルサが直面する心の葛藤を表現した「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、注目の1曲ですよね。トム・マクドゥーガルはこう言います。「エルサのことも、彼女の置かれている状況もみんな分かってる。でもなぜあんなパワーを持っているのか、それは誰も知らない。この物語では不思議な声が登場し、エルサにこう考えさせる、"この声が疑問に答えてくれるかもしれない。この声に導かれるべき?この声を追い払うべき?"ってね」
果たして彼女の決断は?
本作品に収められた印象的な3曲を、エピソードと一緒にご紹介する記事はこちら▼
クリストフが歌い上げる 強いだけじゃない素直な気持ち
【5】神話にまつわる新しいキャラクターたちの登場
アースジャイアントやサラマンダーなど、本作で初めて登場する新しいキャラクターたちがいます。中でも制作スタッフにとって最も難しかったのが、風の精霊ゲイルなのだとか。それもそのはず、いったい"風"をどうやって描けばいいんだ?というのは、誰もが持つ疑問ですよね。アートディレクターのビル・シュワブが検討したのはこんな解決策でした。「がれきや枝や葉の存在がカギだった。魔法の森に存在するであろうものたちを使ってゲイルを形作ったんだ」
彼のアイデアがどう実を結んでいるのか、ぜひ作品で確認してみてくださいね。
本作の制作過程をご紹介する記事はこちら▼
6人が半年かけて制作!水の精霊"ノック"
いかがでしたか。
すでに作品をご覧になった方も、これから初めて観る方も、制作チームの言葉を知った後では少し違う視点で観られるかも知れません。ぜひご家族みなさまでお楽しみください。
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