1987年に放送開始した人気作「ダックテイル」の30周年を機に、新シリーズとして制作された「ダックテイルズ」はご覧になりましたか?
ドナルドの三つ子の甥、ヒューイ、デューイ、ルーイと、大富豪の伯父スクルージ・マクダックが繰り広げるドタバタ冒険劇は、大人も楽しめる作品です。
三つ子やスクルージの他にも、スクルージ邸の家政婦の孫娘で好奇心旺盛なウェビーや、心優しいパイロットのランチパッド、世界で二番目にリッチなダックのグロムゴールドなど、個性的なキャラクターが続々登場します。
さらに、これまであまり語られてこなかったドナルドの姉で、三つ子の母・デラに迫るストーリーも見逃せません!
6月のドナルドの誕生日にちなんだスペシャルトークイベントで、ヒューイ役の代永翼さん、デューイ役の永塚拓馬さん、ルーイ役の小林大紀さんが語ってくれた「ダックテイルズ」の魅力をお伝えします!
声の高い3人がそろいました!
―― 役のオファーが来た時はどんなお気持ちでしたか?
代永さん:
「ダックテイルズ」というタイトルを聴いた時に、ドナルドの甥っ子たちの話だとは思ってなくて。映像と台本を拝見したら、あ、よく知っている3人組だと分かり、すごくテンションがあがって、めっちゃ家でジタバタしました!
ヒューイ役の代永翼さん
永塚さん:
歓喜の舞を踊りました!プレッシャーはありましたね。ディズニー作品ですから。ほかの作品とはわけが違いますから。回を重ねるに連れ、三つ子のそれぞれの性格がはっきりしていくので、それに伴って演技が変わっていきました。
小林さん:
あの子に自分が声をあてるんだ!ということがうれしかったです。驚き、喜びがありました。この3人は役にピッタリ。声の高い3人がそろったな。どんな感じになるんだろうというのが楽しみでした。
永塚さん:
(3人で)ユニゾンするところがあるんですけども、誰が誰か分からないんです。兄弟みたいで、スタッフさんからも「声が似ていますね」と言われました。
デューイ役の永塚拓馬さん
ボイスキャストが語る、三つ子の性格
―― 三つ子でもそれぞれ性格は違いますが、ご自身の性格と比べて、どうですか?
代永さん:
ヒューイは長男でもあるので、冷静沈着に物事を見る子です。三つ子の中では、考えて行動するタイプ。やんちゃ度は二人よりは落ち着いているところがありますね。"冒険少年ガイドブック"を帽子の中に仕込んで、それを見ながら行動するんですよ。自分も取扱説明書を見て行動することがあるので、そこは似ているな、と思います。
作品中ではこんなことやっちゃうんだと驚くところもありますが、僕はそこまではやりません(笑)。一番のまとめ役なので、演じるときははっちゃけすぎないようにしています。ほかの2人は割と個性的なので、その中に埋もれないようにしないといけないな、と思いながらも、はじける時は奇声を上げるところもあるんです。だから、飛んでいるところは、そのテンションになりますね。ヒューイの気持ちになっていると、自然にテンションが上がってくるんです。
永塚さん:
デューイは一番子どもですね。ヒューイとルーイは大人っぽい部分もあるんですけども、デューイにはそういう部分が一切ないんです。等身大の子どもという感じで、甘えん坊だし、「僕はヒーローになるんだ」と言って、問題を起こしていくトラブルメーカー。無鉄砲で、何も考えずにその場のノリでやってしまう。子どもらしくて、かわいいキャラだなと感じます。僕も何も考えずに行動しちゃうタイプなので、そこら辺はデューイに似てきたのかもしれません(笑)。
感情を表に出す、表情の変化が大きい子なんです。その表情に負けないように演技をしなきゃ、といつも考えています。デューイは旋律のない歌をよく歌っていて、そこは一度音符にしてから別撮りするので、結構大変ですね。
小林さん:
ルーイはお金が大好き。スクルージおじさんも大金持ちでケチなんですが、ルーイは一番似ているかも。スクルージおじさんの前でも、お金のことになると裏の顔を隠しきれない。そんなところが可愛いです。
ちょっと臆病なんだけど好奇心もあって、落ち着いているように見えるけれど、意外と寂しがり屋のところもある。
お金が好きだけど、それがいやらしく見えないように、面白おかしく、茶目っ気を出すように演じています。
ルーイ役の小林大紀さん
アフレコのエピソード
―― アフレコは3人で収録。印象的なエピソードはありますか?
代永さん:
本当の兄弟みたいなので、3人そろうとうるさい(笑)。それをスクルージ役の小形満さんが見守ってくれるんです。現場では、たまに海外でのPVの情報を交換したり、「ダックテイルズ」のグッズを発見して買ってきたり、着てきたりして盛り上がっています。
―― お気に入りのエピソードは?
永塚さん:
いろいろあるんですけども、「危険なゲーム大会」というエピソードが日本初公開になるので、注目してください。
小林さん:
スクルージの家でゲームをしていると、あることをきっかけにランチパッドが小さくなってしまう。小さな世界で生きている謎の集団に捕らえられた彼を助け出すために、ルーイがアイデアを出し、リーダーシップを取るエピソードです。小さな戦士たち、という謎の集団がとても楽しかったです。
また、「ダックテイルズ ショーツ」という短編シリーズでは、ドナルドのお誕生日を祝うエピソードもありますよ!
「ダックテイルズ ショーツ 第一話 ダックバーグへようこそ! ドナルドダック」
三つ子にとってのドナルドって?
―― ドナルドの魅力はどんなところにありますか?
永塚さん:
やっぱりかわいいところじゃないですか?なんといってもあのお尻がかわいいです。ダック一族のプリプリしたお尻を見るだけでも癒やされますよね。あと、おっちょこちょいなんだけども、正義感があって、意外とかっこいいところもあるんです。そこはおじさんらしいなと思いますね。
―― ドナルドのボイスキャストの山寺宏一さんと共演していかがでしたか?
代永さん:
収録は別々ですが、2回だけ山寺さんの収録に立ち会うことができたんです。「(担当箇所の収録が)終わったんだから帰っていいんだよ」と言われたんですけども、「いや、見たいんです!」と言って、初めて見せていただきました。やっぱり、すごいなぁ、と思いました。僕らが小さい頃からドナルドダッグの声をやっていらっしゃるので、テンションがあがりました!気さくな方で、やさしくしていただきました。
―― みなさん自身はどんな子どもでしたか?
代永さん:
やんちゃでしたね。テレビゲームは買ってもらえなかったので、外で遊んでいました。他の子に比べると、すごく傷だらけで、雨の日も外で遊んで、泥だらけになって帰ってきて親に怒られたり、戦隊ヒーローものが好きだったので、高いところから飛び降りたりしていました。
永塚さん:
目を離すと、どこかに行っちゃう子でした。今は人見知りなんですけども、小さい頃は社交的だったらしく、知らない大工の人と仲良くなって、一緒にお弁当を食べたりしていました。今以上に声が高くて、丸坊主でした。母親が坊主の男の子が好きだったんで。
小林さん:
僕は優等生気質だったかもしれないです。ちゃんとしないといけないところではちゃんとする。授業中にうるさい子がいると、「静かにしてください」と言う感じでした。
大人も楽しめる作品!
最後に、3人が「ダックテイルズ」の魅力を教えてくれました。
代永さん:
収録していても、"この先どうなっていくのかな"と気になります。あの話がこの話につながっていくんだと思えるエピソードもあるので、最初のシーズンからみていただきたいですね。楽しく収録しているのが伝わる作品になっていると思います。
永塚さん:
笑えますし、泣けるエピソードもあります。ディズニーらしい夢や冒険があって、どなたでも楽しめる作品です。1話完結も多いので、シリーズの途中から観ても楽しめる作品です!
小林さん:
家族愛はみどころですね。特に新しいシーズンのエピソードではお母さんも出てくるので、家族愛も感じられます。アニメーションの画のパワーや、キャラクターがはしゃいだり、しおらしくなったりするテンションの差は、大人も楽しめます。昔の「ダックテイル」に出ていたキャラクターも登場するので、その辺りも注目してください!
一緒に収録をしている3人、さすがに息の合ったところを見せてくれました。三つ子でありながら、それぞれにとても個性的なキャラクターたち。彼らを表現する3人のボイスキャストたちの活躍をお楽しみください!