フィギュアスケート選手が選手権の演技で、歌詞付きの音楽の使用を許されたとしたら…。ディズニーソングを使って演技する選手たちをつい想像してしまいませんか?ドラマチックなストーリー性のあるディズニーソングはフィギュアスケートにぴったりのはず。ディズニー映画好きのみなさんだったら、もしかして頭の中ではすでにプログラム済みだったり、フォーメーションも考え済みだったりして?
例えば以下の9曲で魅せる氷上のダンスは、どんなに感動的でしょう!
【1】「サークル・オブ・ライフ」
『ライオン・キング』1994
まずは『ライオン・キング』のオープニングシーンでの象徴的な1曲から見ていきましょう。いかにも観客の郷愁を誘う雰囲気に加え、変化していくテンポも素敵です。出だしでは力強く、そしてインストゥルメンタルの部分では少しソフトになり、フィナーレで大きく盛り上がります。フリースケーティングで感情や壮大さを表現したいスケーターにはぴったりな選曲といえるでしょう。
【2】「リフレクション」
『ムーラン』1998
情熱的に心を揺さぶる、シンプルで美しいこの曲、リフレクションは詩的で、長めのフリースケートの演目にはぴったりです。ゆったりとしたテンポと、あふれる感情を表現した構成は、芸術性の高い演目になるでしょう。
【3】「ゼロ・トゥ・ヒーロー」
『ヘラクレス』1997
審判に強い印象を残すにはこの曲でしょう。90年代のディズニー映画『ヘラクレス』で使われた、楽しくアップビートなナンバーです。テンポの速さと魅惑的な歌詞、そして長さもちょうどいいですよね。ショートプログラムにぴったりではないでしょうか。あなたのお気に入りのフィギュアスケーターがこの曲でジャンプを連続で決める様子を想像してみてください。最高でしょ?
【4】「レット・イット・ゴー~ありのままで~」
『アナと雪の女王』2014
この曲を忘れているんじゃないかと心配になっていた方、ご安心ください。氷つながりという点からもこの曲を除外することなんてできません。「レット・イット・ゴー~ありのままで~」は、観客の心も審判の心もがっちりとわしづかみにすること間違いなしの美しいバラード。これほど深く、幅広い感情を表現する歌に、心を動かされない人などいませんよね。胸を締めつけるほどの孤独と誇り高さ、そして強い信念が込められています。
【5】「川の向こうで」
『ポカホンタス』1995
普通に考えると「カラー・オブ・ザ・ウィンド」をチョイスするところかと思いますが、ここはあえて「川の向こうで」はいかがでしょうか。テンポもメッセージ性のある歌詞も、フィギュアスケートにぴったりです。お気に入りのフィギュアスケーターがトリプルアクセルを決めるところが目に浮かびますよね。ちょうど"感じない?何かが。そうよ川の向こうで"あたりで。
【6】「僕の願い」
『ノートルダムの鐘』1996
「僕の願い」は、クロード・フローロとカジモドが歌うパートとカジモドがソロで歌うパートの2パートで成り立っているという点で特別です。せっかくですから対比を効かせた2部構成にしてみるのはいかがでしょうか。楽器の演奏の移り変わりも手伝って、豪華な演目になることでしょう。
【7】「ホール・ニュー・ワールド」
『アラジン』1993
ペアで行うアイスダンスに、これ以上ぴったりの曲があるでしょうか。掛け合いの美しいデュエットですし、感傷的すぎずに、それでも胸がきゅんとする切なさを表現しています。
【8】「アイ・トゥ・アイ」
『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!!』1995
観客を思いきりわかせたいならこの曲でしょう。出だしの部分などは、手でジェスチャーをつけてみるのも楽しいですよね。(アートで点数が稼げるかも知れません)それからコーラス部分では、早いスピンの後に、トリプルループ+トリプルルッツのコンビネーションを決められたら最高です。
【9】「ひとりぼっちの晩餐会」「美女と野獣」
『美女と野獣』1992
まったく趣の異なるこの2曲も、アラン・メンケンとハワード・アシュマンの魔法にかかれば、完全にマッチするでしょう。"ひとりぼっちの晩餐会"で演技を始めれば、観客は立ち上がってビートに合わせて手を叩いてくれるはず。その後は、審判の心をつかむためにも"美女と野獣"へ。片足を大きく空中に上げながら、もう片方の足だけで滑るアラベスクスパイラルにもぴったり合う曲です。
いかがでしたか。
ディズニーソングには、心を表現した深く美しい作品があふれています。お気に入りのフィギュア・スケーターがこの曲で踊ってくれたら…と想像せずにはいられませんよね。もちろん想像ですから、あなた自身が踊ることだって可能。さあどうぞ、みんなの視線をひとり占めしてください!