1952年に日本で公開された映画『シンデレラ』について、その歌やキャラクター以外にどんなことを知っていますか?ディズニーが誇る不朽の名作にまつわるちょっとした裏話をお届けします。ぜひご家族、お友だちに話してみてくださいね。
【1】ルシファーはあるアニメーターの飼い猫がモデル
アニメーターのウォード・キンボールは意地悪そうなルックスの猫を探していましたが、最終的に自身の飼い猫、フィーツィー(この猫には足の指が6本あったらしいです)をモデルにしてルシファーを描きました。これはウォルトがウォードの家を訪れたときに生まれたアイデアなのだそう。
【2】シンデレラの声を演じているアイリーン・ウッズは、知らずにオーディションを受けていた
アイリーンは、映画の音楽を担当していたマック・デイビスとジェリー・リビングストンに頼まれ、デモとしてレコーディングをしました。そのデモ3曲「歌えナイチンゲール」「ビビディ・バビディ・ブー」「これが恋かしら」をウォルトに聴かせたところ、彼女の声を"シンデレラにぴったりだ"と言い、役が決まったのです。
【3】アニメーションの制作前に、全編を実写で撮影
制作スタッフは、キャラクターが場面の中でどんなふうに動いたら良いか、より良いアイデアを得るために、この手法を用いました。『101匹わんちゃん』(1961)のアニータや『眠れる森の美女』(1959)のオーロラ姫の参考用実写を演じた女優、ヘレン・スタンリーが、このシンデレラ役も演じていました。
【4】映画のエンディングはほぼ全変更された
映画から、あるシーンをカットしたことによって、エンディングが変わりました。カットされたシーンでは、シンデレラの正体に気付いた大公が彼女を城に連れて行くと、王女でなく召使の格好をしたシンデレラに、王子は(失望ではありませんが)驚きを見せます。そして、そこにフェアリー・ゴッドマザーが現れ、シンデレラを舞踏会でのドレス姿に再び変えて見せるのです。
【5】アイリーン・ウッズは自身でコーラスを重ねた
「歌えナイチンゲール」のレコーディング中に、ウォルトはアイリーンに自分の声を重ねてコーラスができるかと聞きました。シンデレラが床を磨いている場面での画面エフェクトをより効果的にするために、彼女は自身の歌にハーモニーを重ねました。そしてその後さらに3度目のパートも重ね、この映画の象徴ともいえるシーンができたのです。
【6】アカデミー賞3部門にノミネート
3つのノミネート全てが音楽部門であったことは、映画の象徴となったその楽曲で明らかです。「ミュージカル映画音楽賞」、「録音賞」、「歌曲賞(ビビディ・バビディ・ブーによる)」の3部門でのノミネートでした。
【7】この作品の企画書の初稿は、1940年1月30日以前に書かれた
ダナ・コティとビアンカ・マジョリーが作成したこのバージョンでは、シンデレラは"ボンボン"という猫と"ダスティ"というネズミと"クラリッサ"という亀と一緒に、キャッスル・オブ・ザ・ポケットという場所に住んでいました。
【8】音楽担当者たちはティン・パン・アリーのメンバーたち
『ふしぎの国のアリス』(1951)の音楽を手がけたアル・ホフマン、マック・デヴィッド、ジェリー・リビングストンの3人は、ティン・パン・アリーと呼ばれるグループのメンバーでした。ティン・パン・アリーとは、ニューヨークのある地域において活躍する音楽出版者や音楽家たちを総称した名前です。ウォルトが気に入った、ペリー・コモが歌った"チババ・チババ"も彼らの作品でした。ウォルトはラジオでその曲を聴き、フェアリー・ゴッドマザーに必要な曲だ!と採用したのです。
【9】ジャック、ガス、ブルーノは同じ声優が演じた
ジム・マクドナルドはそのほかにも多くのキャラクターを演じています。ミッキーマウス、チップ(チップ&デール)、ドーマウス(ふしぎの国のアリス)、グーフィーも彼の声なのです。
【10】当初の脚本ではプリンス・チャーミングの出番はもう少し多かった
オリジナルの脚本の中には、王子が森にシカ狩りに行くシーンが含まれたものもありました。彼らが友だちであることがわかる前の出来事でした。
いかがでしたか。
『シンデレラ』のような、知り尽くしているはずの作品にも新しい発見はありましたか?誰もが子どもの頃、きっと一度は読んだストーリーを、この機会に新しい気持ちで観返してみてはいかがでしょうか。
*本記事の作品公開年はアメリカ公開の年を記載しています
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