今日は実写版『美女と野獣』にまつわる13の制作秘話をお送りします。制作段階におけるエピソードを知ってからのより深い鑑賞を、ぜひお楽しみくださいね!
【1】ダン・スティーヴンスは竹馬を履いて踊っていた!?
ダン・スティーヴンスは舞踏場でのダンスシーンについてこう話しています。「エマも僕もワルツを楽しんで習っていたよ。竹馬に乗ってのワルツは大変だった」竹馬に乗っていたなんて誰が思うでしょう!彼のダンス技術には驚きですね。監督ビル・コンドンによると、「ダンの体を野獣の大きさにするために、竹馬のような高い靴とボディスーツを着てもらったよ」とのこと。野獣の衣装で動きまわるのは、ダンの華奢な筋肉にとっては、ちょっとしたワークアウトだったでしょうね。竹馬をうまいこと乗りこなすまで、最初の1週間ほどダンのつま先は感覚が麻痺していたようです!
【2】ダンは顔だけでも踊っていた!?
野獣の衣装でのダンスもですが、ダンは顔にモーションキャプチャを付けてのダンスにも挑戦していたようです。顔の毛穴をすべて覆うスプレーをした状態で、顔(表情)だけでの演技のバージョンも撮影したのです。もちろんエマ・ワトソンとワルツを踊るシーンもです!技術的な挑戦だからと、ダンはその装置を付けての演技を楽しみにしていたみたいですよ。
【3】ユアン・マクレガーはルミエール役を演じるまで曲を聴いたこともなかった!?
なんと彼は「Be Our Guest」(ひとりぼっちの晩餐会)を聴いたことがなく、真新しい曲として覚えたそうですが、この有名な曲を知らない人がいたんですね!これには監督のビル・コンドンも驚いたようです。
【4】野獣を演じるにあたって、『シュガー・ラッシュ』(2013)を観た!?
リサーチのために観るディズニー映画としてはちょっと意外ですが、ダン・スティーヴンスはこう言っています。「野獣を野獣たらしめるものは何なのか、心理学的に理解するために、『シュガー・ラッシュ』から『市民ケーン』(1966)まで観たよ」努力家のダン、ステキですね!
【5】ル・フウがガストンに疑いを持つことを提案したのは、ジョシュ・ギャッド!?
これがギャッドのアイデアだったなんて驚きです!彼の提案を受けて、アラン・メンケンが「The Mob Song」(夜襲の歌)の歌詞を変更して、ガストンの行動に対するル・フウの疑いを表現したほどです。このバージョンによって、ル・フウのキャラクターに深みが出たのは間違いありません。演じていたジョシュ自身のアイデアが始まりだったというのが、とてもクールじゃありませんか。
【6】ダン・スティーヴンスのお気に入りの曲は「デイズ・イン・ザ・サン~日差しを浴びて」
野獣の歌う「Evermore~ひそかな夢」を挙げると思っていたのですが、ダンは「デイズ・イン・ザ・サン~日差しを浴びて」がお気に入りだと言います。「とにかく美しいよ。アニメーション版の曲と同じくらい美しくて温かい曲だよ」
【7】ドレスは音楽に合わせて調整した!?
18世紀のドレスでは、女性は頭の上まで腕を上げることさえできなかったことをご存知でしょうか。そのために、衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランは、場面の振り付けを考慮して、腕がもっと自由に動くようにドレスのデザインを調整したのです。
【8】ベルの青いドレスには本を入れるためのポケットがついている!?
衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランは、ベルが本を入れることが出来るように、青いドレスにポケットをつけました。本の虫にはたまらない、粋な計らいですね!それから彼女はベルに、プリンセスらしい華奢な靴ではなく、ブーツを履かせることにしました。「村を走り回れるようにね。ベルはアクティブなヒロインだもの!」
【9】エマ・ワトソンは模型を相手に演じていた!?
「模型」というのは、ライトのついた、話したり動いたりする城内のオブジェを表現したもののこと。その「模型」を手がかりにすることで、エマや他の出演者たちは演技の焦点がわかるのです。監督はまた、アニメーションを相手に演じている出演者に演技のヒントを与えるために、リハーサルの映像や可視化した素材も使用しました。
【10】学生時代に買ったエプロン!?
衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランは学生だった頃、シルクパターンの18世紀のエプロンを買いました。それが映画の最後に出てくる、ベルの部屋着のアイデアとなったようです。そのデザインを描き起こせるアーティストをイギリスに探し出し、それを拡大し、デジタルでプリントしたのです。
【11】王子のコートにはイノシシ、龍、ライオンの形のスワロフスキークリスタルが!?
18世紀のフランスにおいて、裕福な上流階級の人たちが宝石のついたコートを着ているのは珍しくはありませんでした。プロローグでダン・スティーヴンスが着ているコートには刺繍やスワロフスキーがついており、ジャクリーヌの説明では「よく見てみると、王子の家の家紋にあるイノシシ、龍、ライオンのデザインがわかると思います」とのこと。このこだわり、ぜひ一度じっくりと見てみてください!
【12】ベルとモーリスが暮らす田舎町は実在の町ヴィルヌーヴ!?
制作デザイナーのサラ・グリーンウッドの話では、映画の冒頭で「ベル」が流れるシーンは1740年代のヴィルヌーヴという町をヒントに、実在のフランスの村に作られ、撮影クルーはフランスでの撮影になると思っていました。しかし様々な事情により、最終的にセットはイギリスのシェパートン・スタジオ内に作られました。彼女曰く「シーンの振り付け、ペース、ビート」に合わせて、撮影セットが決まるのだそう。細かなニーズに合わせてカスタマイズできるセットであることを考え、最適な場所が選ばれたのです。
【ボーナス トリビア】
撮影セットは、フランスのロココ調スタイルを反映したものです。
アニメーション版の中で、コグスワースがベルに城の中を案内し、ロココデザインの話をしていた場面を覚えていますか。1740年代に流行ったこのスタイルは、ベルサイユ宮殿に使われたのと同様、とても豪華で精巧なものでした。そしてそれが、この実写版『美女と野獣』にも使われています。
いかがでしたか。
この秘話を参考に、制作者のこだわりを探してください!
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