誰もが一度はミッキーマウスのイラストを描いたこと、ありますよね。でも、いざ描いてみると意外と難しい…。なんかちょっと違和感のあるミッキーほど悲しいものはありません。
シンプルに見えるミッキーマウスの顔ですが、ミッキーの顔は絶妙なバランスで成り立っています。一見描けそうで描けないミッキー。
実は、お店に並ぶディズニーグッズやスマホの壁紙素材などのイラストも、世界でも限られたアーティストだけが描けるのです。 そこで今回は、Disney DAILYがディズニーでキャラクターを描いているアーティストに上手にミッキーを描くコツを聞いてきました。
題して「イラストレーション講座」。アーティストが誰でも簡単に真似できるテクニックや表現方法を伝授します。
記念すべき第一回のテーマは「ミッキーマウス」。それも、横顔のミッキーです。
それではさっそく描き方を見ていきましょう。
ミッキーだけでなく、どんなキャラクターにも共通することですが、正しくイラストを仕上げるコツは“ガイド線”です。ガイド線は、顔のつくりのバランスを決める重要なもの。
では手順を見てみましょう。まずミッキーの大まかな輪郭を決めるために円を描きます。次に鼻の位置を決め、アゴ、耳をバランスよく配置したら、最後に目を描いてガイド線と下絵は終了。あとはペンで本描きをして完成です。
ガイド線さえきちんと描ければ、もう8割方イラストは完成したようなもの。そこで、このガイド線を描くコツを教えてもらいました。上の写真では青色で描いている部分になりますが、わかりやすくするためここでは黒鉛筆で描いています。
1、円を描き、正中線(顔の中心を縦に走る線)と赤道(横の中心線)を入れます。
2、2本の線が交わるところのすぐ下に乗せるイメージで、マズル(鼻と口のふくらみの部分)となる楕円を描きます。
3、2本の線を基準に、色の境目と頬の線を入れ、顔の輪郭を決めます。
4、マズルの上にもう一つ鼻の楕円を乗せます。
5、マズルの楕円から自然に線を伸ばすイメージで、口を描きます。
6、顔の輪郭の線をそれぞれ縦と横に伸ばして、耳の方向を決めます。その線と交わるように、最初の円より一回り大きい円を描くイメージで、耳の位置(中心の位置)を決めます。
7、その中心をもとに耳の円を描きます。耳の直径が、最初の円の直径の半分よりやや大きいくらいにするとバランスがよくなります。
8、口とアゴを書き足します。
9、赤道の上に目を描きます。目の下端がちょうど赤道にくるようにしましょう。
10、目を入れて舌を足したら出来上がりです!ここまでがガイド線+下絵になりますので、あとはこれにペンを入れて完成させましょう。
いかがでしたか? コツさえつかめば、誰でも本格的なイラストが描けるようになっちゃうんです! 描き慣れてきたら、ぜひ日々の中で応用して、みんなをびっくりさせちゃいましょう! 伝言など、ちょっとしたメモにさらっと描いておけば、もらったほうも嬉しいかも!