想像してみてください。時は2120年。USCSS(米国宇宙貨物船)マジノ号と呼ばれる深宇宙探査船が、地球のプロディジー・シティに不時着します。その船には非常に重要な荷物が積載しており、多くの者達が最初にその"何か"を回収しようとします。『エイリアン:アース』(2025)では、積荷に隠された真実を暴こうとする試みが引き起こす、墜落後の深刻な影響を描いています。
今回は、そんな『エイリアン:アース』に登場するキャストとキャラクターをご紹介しましょう。
"ロスト・ボーイズ(迷子たち)"
まずはウェンディから。彼女は不老不死の実現に向けた競争の中で作られた、プロディジー社の最新技術で、人間の意識を持つヒューマノイドロボット、初のハイブリッドです。5大企業が世界を統治しているこの時代の、他のロボットとは一線を画す存在です。彼女は自分の能力を理解し始めるにつれて、記憶にあるかつての自分の家族と、宇宙船の残骸調査という使命を共にしている友達やチームメイトに対する新たな責任感との板挟みを感じるようになります。演じているのは、シドニー・チャンドラー。伝説のパンクバンド、セックス・ピストルズを描いたドラマシリーズ『セックス・ピストルズ』で、彼女はプリテンダーズのシンガー&ソングライター、クリッシー・ハインドを演じています。
ウェイランド・ユタニ社の宇宙船が地球に墜落したとき、現場へ調査に向かったのはウェンディだけではありません。プロディジー社に作られた他のハイブリッド、"ロスト・ボーイズ(迷子たち)"も一緒でした。愛のある家庭で育ったスライトリー(アダーシュ・グーラヴ)は、道徳的ジレンマに直面すると正しい行動を選択し、そして、スミー(ジョナサン・アジャイ)は子どもっぽい予測不可能な行動をします。また一方で、カーリー(エラナ・ジェームズ)は、新しい能力と、人生に第2のチャンスを与えてくれたプロディジー社に感謝の気持ちを持っています。彼女は人生に不満を持っていて、新たな能力とチャンスに見合う価値が自分にあるということを、自分自身に証明したいと、つねに願っています。彼女のチームメイトのニブス(リリー・ニューマーク)は重い病気を患っていた過去があり、新たな能力になかなか適応できずにいます。そして、仲間たちから孤立しているのがトゥートルズ(キット・ヤング)です。人間の年齢としてはチームの最年長で、そのために自然と皆にとって兄のような存在になっています。5人とも、本作品がディズニー作品への初参加となりました。
プロディジー社
2120年、地球は5つの企業が世界を統治する時代を迎えています。ウェイランド・ユタニ、リンチ、ダイナミック、スレッショルド、そしてカヴァリエ(サミュエル・ブレンキン)が率いるプロディジーの5社です。カヴァリエには、自分の行動が引き起こす結果に向き合わずに生きてきた人間特有の傍若無人さがあります。実際、自分の行動に責任を取ることなどなかったのです。狡猾(こうかつ)で、危険な状況から巧みに逃げ出す能力に長(た)けているため、他の人が彼の計画を知るとき、彼はすでに20歩は先に進んでいるのです。そんなカヴァリエを演じているのは、『アトランタ』(2016-2022)のシーズン3にウィリー役でゲスト出演しているサミュエル・ブレンキンです。
プロディジー社は、カヴァリエの支配下にいる人々なしでは成り立っていません。まずは、彼の右腕であるアトム(エイドリアン・エドモンドソン)です。周りの者たちに権威を見せつけるかのようにつねにスーツを着用している威嚇的な男です。カヴァリエとアトムが社のトップとして君臨しており、アーサー(デイヴィッド・リズダール)は会社が表明する使命を心から信じています。彼はハイブリッド・プログラムのトップ技術者として会社のヴィジョンを現実にするために尽力しますが、自身の創作物の現実と向き合ったとき、その信念が揺らぐのです。そして、数々の賞を受賞している女優エシー・デイヴィスが演じているのがデイム、プロディジー社の心臓とも言える存在です(あくまでもプロディジー社のハートの大きさ、ということになりますが)。デイムは心温かく思いやりのある女性で、"迷子たち"の精神面の支えとなり、彼らが任務の遂行を見失うことのないよう…、いえ、不安なく没頭できるようにサポートしているのです。3人とも、この作品が初のディズニー作品出演となりました。
カーシュは、気難しく非常に几帳面(きちょうめん)な科学者のひとりです。不老不死研究の市場独占に向けたプロディジー社の挑戦の大きな一歩となった、初のハイブリッドを訓練しました。演じているのはティモシー・オリファント。多くのディズニーファンにとっておなじみの名前のはずです。エミー賞®ノミネート経験もある彼は、ディズニーファミリーのベテランの一員として本作に参加、他にはドラマシリーズ『The League』、『Jusified 俺の正義』、『ファーゴ』、『JUSTIFIED 俺の正義 : クライムシティ デトロイト』(2023)にも出演しています。スター・ウォーズファンの間では、『マンダロリアン』(2019-2023)、『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021)で演じているモス・ペルゴの町の保安官、コブ・ヴァンス役で知られています。
そしてプロディジー社の使命の最前線にいるのが、社が雇った無数の戦術兵士たちです。彼らは皆、それぞれ違った理由で任務にあたっていますに当たっています。サイベリアン (ディエム・カミーユ )は秩序を重んじ自信に満ち、なおかつ用心深いタイプですが、ラシディ(モー・バー=エル )は単純に任務を終え家に帰りたいと思っているタイプです。ハーミット(アレックス・ロウザー )の原動力は家族、つまり妹のウェンディです。予期せぬ再会の後、ハーミットは妹を守るためならどんなことでもすると決心するのです。スター・ウォーズファンなら、アレックス・ロウザーは『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』(2022-2025)のカリス・ネミック 役として、ディズニーアニメーションのファンなら『アウルハウス』(2020-2022)のフィリップ役の声優として認識しているのではないでしょうか。カミーユとバー=エルは、本作がディズニー作品のデビューです。
ウェイランド・ユタニ社とUSCSSマジノ号クルー
プロディジー社に対抗しているのは、ユタニ(サンドラ・イー・センシンディヴァー)が率いるウェイランド・ユタニ社です。彼女は地球の5分の1(宇宙においてはさらにもっと)を所有している女性らしく自信に満ちています。USCSSマギノ号に使命を課したのは彼女の祖母だったため、ユタニにとってその墜落した宇宙船はただの所有物以上のもの、生得権であると考えるほどに思い入れが深いのです。サンドラ・イー・センシンディヴァーは、この役で初めてディズニー作品に登場しています。
マギノ号に乗船しているのは、チーフ・セキュリティ・オフィサーのモロー(バボー・シーセイ)。彼は娘を失ったことで冷血になり、任務だけが自分の人生の使命と考えています。マギノ号の墜落の唯一の生存者であり、必要であればどんな手段を使ってでも、船の積み荷を回収しようとします。バボー・シーセイのディズニー作品出演としては、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のセフラ中尉役に次ぐ、2度目となります。
『エイリアン:アース』はディズニープラスで独占配信中。
D23:The Official Disney Fan Club.
(https://d23.com/disneyplus/)
*本記事の作品公開年はDisney+に記載の公開年を記載しています(2025年8月31日現在)

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