2019年『マンダロリアン』の配信がディズニープラスで開始された途端、いくつもの台詞(セリフ)があっという間にスター・ウォーズ名台詞の仲間入りを果たした。「これが我らの道」「有無は言わせん」は今や、あの超有名な「私がお前の父親だ」と同ランクに並び立ったといっていい。これぞ紛うことなきスター・ウォーズ台詞といった感じだ。
ではここに『マンダロリアン』シーズン1から選りすぐった20の名台詞を紹介しよう!
1.「生きたまま行くか、冷たくなって行くか」――マンダロリアン
劇中、最初期に喋られた言葉のひとつであり、マンドー自身がどのような人物かを自ら説明している言葉だ。彼は仕事を成すために必要ならそれが何であろうと行う人物だが、獲物にほんの少しだけ、快適さを享受させる機会を与えることもある。まあ、本当にほんの少しだけだが。(チャプター1『マンダロリアン』)
2.「ライフ・デイまでには釈放されるといいが、やっぱり…家族と一緒に過ごしたい、だが今年は無理かも」――ミスロル
ライフ・デイについて言及した珍しいセリフ。ミスロルを待つ不吉な未来を予感させるものだが、観ている私たちとしても、運命は受け入れるしかあるまい。(チャプター1『マンダロリアン』)
3.「面白い賭けだ」――マンドー
この言葉からは、多勢に無勢の緊迫した不利な状況下であっても、マンドーは決して怯まない男であることが分かる。(チャプター1『マンダロリアン』)
4. 「手伝ってやる。有無は言わせん」――クイール
登場するやいなや、世界中のスター・ウォーズ・ファンがすぐに繰り返し口真似した「有無は言わせん」だが、この言葉にはクイールの確固たる信念や何事にもうろたえることのない彼の不屈の精神がよく表れている。クイールは、一度決めたら、マンドーだろうと誰の反対意見だろうと、耳を貸すことなく己の信念を貫き通すのだ。(チャプター1『マンダロリアン』)
5.「自爆シークエンスを開始」――IG-11
マンドーのドロイドに対する不信感は相当なものだが、それと同じ程度に、このブラスターの撃ち合いではIG-11の助けが必要なことも彼は承知している。状況は圧倒的に不利だからだ。暗殺ドロイドが自爆しないようマンドーが何度も頼みこむコミカルな様子は、手に汗握る緊迫した銃撃戦の中にあって、一服の清涼剤の役割を果たしている。(チャプター1『マンダロリアン』)
6.「マンダロリアンにとって武器は宗教だ」――マンドー
この一節は、記憶に残るというだけでなく、少ない言葉数でマンダロリアンたちのことを見事に要約していると言っていいだろう。(チャプター2「ザ・チャイルド」)
7.「スーガ!」――ジャワ
卵! 卵!(チャプター2「ザ・チャイルド」)
8. 「これが我らの道」――アーマラー
この「これが我らの道」もじつに名台詞。この言葉には、ある特定のマンダロリアン・セクトの教義が反映されている。これを誓うことで、マンダロリアンたちは自らの信念や、生き残る道を守り抜いているのだが、これはシリーズを通し、そのなんたるかが少しずつ明らかにされていく。マンダロリアンたちはどんなことがあろうとこの断固たる教義を守り抜くという事実を私たちは知ることになるのだ。(チャプター3「罪」)
9. 「あちこち触るな」――マンドー
ネットで数多くのミームを投稿させた場面がこれ。ザ・チャイルドがまるで子供みたいに行動するのを見ると(まあ、チャイルドだから……)、おもしろいし、心が温まる。(チャプター4「楽園」)
10. 「悪い知らせだ。もう村には住めん」――マンドー
マンドーは言い回しに気を使うことがない。そのため、惑星ソーガンの村人たちを前に悪い知らせを打ち明ける際も、ことの次第をあまりに直裁的に述べてしまう。優しい言い方にはなれないマンドーだが、その心根は常に正しい場所にあるのだ。(チャプター4「楽園」)
11. 「生かしとけよ」――マンドー
この「She’s no good to us dead.(生かしとけよ)」はどこかで聞いたことがあるかも。そう、『帝国の逆襲』でボバ・フェットがつぶやいた台詞「He’s no good to me dead.(死体では困る)」に非常に似ているのだ。この引用は、かの悪名高い賞金稼ぎに対するちょっとしたご挨拶になっているというワケ。(チャプター5「ガンファイター」)
12. 「あなたは一躍有名人よ」――フェネック・シャンド
フェネック・シャンドは危険な相手というだけではない。彼女は傭兵であり、比類なき射撃の名手でもある。さらには狡猾で口先も達者だ。彼女は、新人賞金稼ぎのトロ・カリカンをうまく丸め込んでゲーム・チェンジを図ろうとするのだが、それはある意味、彼女を全く予想外の結末へと導くことになってしまう。(チャプター5「ガンファイター」)
13. 「その程度か」――マンドー
マンドーの戦闘力は確かに大したものだろうが、元帝国狙撃兵に対して放ったこの侮蔑的な一言はどう考えても野蛮人のそれと言ってよいのではないか。(チャプター6「囚人」)
14. 「乗った」――キャラ・デューン
このマンドーとの会話で、キャラの帝国に対する憎しみが今でもどれほど深いかが分かろうというものだ。元ショック・トルーパーの彼女は、どんな危険に直面しても屈することはないが、正当な理由もなしに戦いに突入するほど愚かではない。つまり、帝国と戦うということは、どんな場合でも、それ自体が正当な理由となりうるということを意味しているのだ。 (チャプター7「罰」)
15. 「お茶はいかが?」――IG-11
魂のない殺し屋という過去を持つIG-11がかような愛らしい一言と共に出現する。クイールはこれを修理、再プログラムし、まったく新しいドロイドへと作り変えた。このIGユニットは、いまや他に類を見ない孤高の存在となったのだ。(チャプター7「罰」) (チャプター7「罰」)
16. 「子供を見せてくれ」――クライアント
クライアントも、私たち皆と同じことを考えているようだ。(チャプター7「罰」)
17. 「今モフの邪魔をした将校が殺された。しばらく時間がかかるだろう」――通信オペレーター
オペレーターはモフ・ギデオンに対し何も言えない立場にある。とくにアクションのないこのシーンだが、どうしてそう言えるかという理由が会話から推察できる。2名のスカウト・トルーパーは自分たちがどんな状況にあるのか真剣には受け止めていない様子だが、それ以外の者は、ギデオンが計算高く冷酷極まりない、冗談の通じない相手だということを重々承知しているのだ。(チャプター8「贖罪」)
18. 「教義だ」――マンドー
この言葉から続くマンドーの台詞は、マンダロアとその部族がその後どのような運命を辿ったのかという謎を解明する数少ない手がかりのひとつとなっている。(チャプター8「贖罪」)
19. 「クラン・オブ・ツーよ」――アーマラー
アーマラーがこのように宣言したことでマンドーとザ・チャイルドは教義によって結びつけられたわけだが、この言葉は、じつはそれだけではなく、最初に会った瞬間から二人はすでに一心同体の運命であったことも改めて認めているのだ。(チャプター8「贖罪」)
20. 「小僧、魔法の手を使え」――グリーフ・カルガ
グリーフは実利一辺倒の男。でも、ザ・チャイルドのおかげで、ギルドのボスにもこんなお茶目な一面を発見できる。じつに喜ばしい!(チャプター8「贖罪」)
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筆者略歴
ケリー・ノックスはお嬢さんと一緒にスター・ウォーズを題材にした工作をするのが大好きなシアトル在住のフリーランス・ライター。 Twitterの@kelly_knoxで彼女をフォローしよう!