文=藤井隆史(スター・ウォーズ クイズ王)
1977年に第1作が公開されて以来、カルチャーの中で大きな影響力を持ち続けているスター・ウォーズ。
その影響力は、スター・ウォーズシリーズ以外の映画やドラマ、アニメなどに、パロディや引用といった形でネタが多々登場することからも、いかに大きなものであるかうかがい知ることができる。
Disney+(ディズニープラス)では、思わぬところでスター・ウォーズネタが登場するスター・ウォーズシリーズ以外の作品が現在いくつか配信中だ。その中から、ファンが思わずニヤリとしてしまうシーンが登場する作品をチェックしてみよう。
●『シュガー・ラッシュ:オンライン』
インターネットの世界もストームトルーパーが警備! (53:35あたり)
ストームトルーパーたちとのチェイスシーンでは「帝国のマーチ」が流れ、R2-D2ともすれ違うほか、C-3POの登場シーンも。さらに、スター・ウォーズのお約束である「ウィルヘルムの叫び」も聞くことができる。
ほかにも、R2-D2のネクタイをしたキャラクターなども登場しているので、ぜひ探してみてほしい。
●『トイ・ストーリー4』
ピクサー・アニメーションの『トイ・ストーリー4』では、おもちゃの世界を描いた本シリーズならではの形でスター・ウォーズネタが登場。
ウッディとボー・ピープが、おもちゃたちが集まるピンボール台の中に入るシーンに注目。
ボー・ピープが談笑する中、オビ=ワン・ケノービとウォーラス・マン(=ポンダ・バーバ。フィギュア発売当時は、ウォーラス・マンと呼ばれていた)のヴィンテージフィギュアが隅にいる。スター・ウォーズのアクションフィギュアを最初に手掛けたケナーから発売されていたものだ!
おもちゃたちのすみっこで繰り広げられる決闘 。(55:29あたり)
オビ=ワンのフィギュアは、ウォーラス・マンのフィギュアにライトセーバーで斬りかかり、右腕を斬り落とす! おもちゃになっても『エピソード4/新たなる希望』での彼らのシーンを再現しており、これに気付いたファンは思わず笑ってしまうことだろう! よく聴くと、ライトセーバーの効果音も確認できる。
このセリフの後のバズの叫びもお見逃しなく。 (01:11:23あたり)
『トイ・ストーリー2』では、バズ・ライトイヤーと宿敵ザーグとのおもちゃ同士の戦いにおいて、『エピソード5/帝国の逆襲』のルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーのパロディシーンもあるので、こちらも要チェック!
●『ナイト ミュージアム2』
スミソニアン博物館の展示物が魔法の石板の力で動き出す、20世紀フォックスによるアドベンチャーコメディ『ナイト ミュージアム2』には、なんとダース・ベイダーが登場。ただし、動き出した博物館の展示物として!
「何だこれ? 何を表しているんだ?」 (57:09あたり)
石板により復活したエジプトのファラオ、カームンラーの世界征服に参加したいということで「セサミストリート」のオスカーとともにやってきたダース・ベイダー。
しかし、展示物なのでフォースの力は発揮できず、カームンラーに軽くあしらわれてしまう…。
●『ザ・シンプソンズ』
アメリカアニメ史上最長寿番組である『ザ・シンプソンズ』の長い歴史の中で、スター・ウォーズネタやパロディは多数登場している。
『帝国の逆襲』上映劇場には行列が 。(シーズン3 第12話 04:43あたり)
シンプソン一家の父ホーマーと母マージの結婚のいきさつを描いたシーズン3 第12話「マージと結婚して」では、若き日のふたりが『帝国の逆襲』を映画館に見に行く。
映画館から出たホーマーは、ダース・ベイダーがルークの父であることを、まだ鑑賞前の観客の行列の前で思いっきりネタバレしてしまうのだ!
「スター・ウォーズ」シリーズでダース・ベイダーの声を演じる大平透がホーマーの日本語吹替えも演じているので、二重におもしろい!(シーズン3 第12話 05:09あたり)
こうしたさまざまな作品にスター・ウォーズネタが登場するのは、熱心なファンだけではなく、幅広い人々がスター・ウォーズのキャラクターやストーリーを理解しているから。スター・ウォーズが多くの人々の心にこれだけ浸透しているからこそ成立するネタなのだ。
カルチャーの中で根付いているスター・ウォーズの足跡。Disney+(ディズニープラス)で、さまざまな角度からスター・ウォーズを楽しんでみよう。