アンソニー・マッキーは、マーベル・スタジオ『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でサム・ウィルソン役として、セバスチャン・スタンは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でバッキー・バーンズ役としてMCUに初登場しました。この2人の兵士は常に互いを意識しており、唯一の共通点はキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース。彼らは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』を通じて何度も旅を共にしてきました。しかし、ディズニープラスで配信中のオリジナルシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で、この風変わりな2人は友人スティーブのいない世界で戦わなければいけません。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で、サム・ウィルソンとバッキー・バーンズは、フラッグスマッシャーズを倒すために、互いの関係を改善する必要に迫られます。
今回は、映画試写会で行われたアンソニー・マッキーとセバスチャン・スタンのインタビューをお届けします。

──自分のキャラクターが主役を務めるシリーズができると聞いたとき、どう思いましたか?
アンソニー・マッキー:
シリーズ化の話があったとき、どうなることかと思いました。しかし、脚本を読み進めるうちに、キャラクターやストーリー展開にのめり込んでいったんです。脚本家の方たちは、僕に最高の仕事をさせるため、最高の枠組みをくれました。
セバスチャン・スタン:
新鮮な方法でキャラクターたちを掘り下げていくことに、とても興奮しました。これまでの歴史に敬意を払いつつ、成長を示す形で彼らを別の方向へ導く。難しいことだと思います。
私はアンソニーと仕事をするのが純粋に好きです。でも、彼に殺されそうになる日もあります。もちろん、物理的な話ではないですが……私たちはとても良い関係を築いていると思います。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にある車内のシーンをさらに大きく発展させるというアイデアは本当にワクワクしました。
──2時間の映画ではなく、6つのエピソードで描かれたことは、どう重要だったのでしょう?
アンソニー・マッキー:
マルコム・スペルマンが脚本を担当しました。本当に素晴らしかったです。ファルコンとウィンター・ソルジャーは、3次元的なキャラクターです。通常、映画では2時間のなかで物語の序盤・中盤・終盤というように描かれます。ですが、6つのエピソードがあったからこそ、これらのキャラクターがこれまで歩んできた道、彼らが今いる世界についてどう感じているか、次の作品が始まった後に彼らがどこへ向かうのか、すべてを示唆し、語ることができたのだと思います。
──このシリーズでサムとバッキーの関係はどのように発展していくのでしょうか?
セバスチャン・スタン:
サムとバッキーが生み出すユーモアにあわせて、調整がありました。
アンソニーと私の間にある繋がりをキャラクターに反映させることが、全体の鍵でしたが、それはかなりうまくいったと思っています。私にとって、キャラクターを新しい形で紹介しながらも彼らの過去を意識させるという、バランスを取ることが難しかったです。もし『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』や『ウィンター・ソルジャー』、『シビル・ウォー』、『アベンジャーズ』、そして『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を次から次へと観たら?長い間キャラクターを知っている中で、そのキャラクターが新しい成長を遂げたとき、同じキャラクターとして見ることができるのか?そのことは常に意識し、ベストを尽くしてきました。
──登場人物の私生活について理解を深めることは重要でしたか?
アンソニー・マッキー:
重要でした。登場人物の原点を語るような映画を作るのが最も難しいです。そこで、私たちはサムとバッキーを通して、なぜ彼らなのか、彼らは何者なのか、そして彼らが信じるものをなぜ信じるべきなのか、視聴者に提示することができました。アデペロ・オデュイエが姉のサラ・ウィルソン役で登場し、素晴らしい演技を披露しましたね。そして、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から現在に至るまで、サム・ウィルソンという人物の歴史全体を定義するような考えを支えてくれました。
セバスチャン・スタン:
バッキーがこの世界でどう存在しているのかを知れて、とても興奮しました。彼はブルックリンでどう生活しているのか?出会いはあるのか?喫茶店ではどう人と接するのか?恋人はいるのか?別のキャリアを考えているのか?治療を受けているのか?私はこのキャラクターについて、あらゆる疑問を抱いていました。掘り下げていくと、楽しい側面が浮かび上がり、気持ちが高揚しましたね。このキャラクターには常に悪の側面もあり、彼をより面白く、複雑なものにしています。ある意味、その要素はまだ残っていて、彼はそれに対処する方法を少しずつ学んでいるところです。