時間変異取締局(TVA)という組織では、皆休むことなく仕事します。と言っても企業やテレビ業界などとは全く異なり、TVAはMCUのマルチバース(多元宇宙)における時間軸に異常が発生していないか管理をしたり、官僚的な事務仕事のように陪審員や実行者としての役割もします。TVAはヌルタイムゾーンと呼ばれる次元に本部を置き、世界で起きていることや時間軸を常に監視し、規制しているのです。
時間変異取締局(TVA)
時間変異取締局(TVA)は、時間の流れを守るために常に活動しています。ヌルタイムゾーン次元の外ではTVAは時間を改ざんすることができないため、変異体が監視の目を逃れるには理想的な時空間でもあります。そこでタイムトラベラーであるイモータスや、ファンタスティック・フォー(アース-616)のように罪を犯す者たちを逮捕するため、ハンターを雇うことでも知られています。『ロキ』では、そんなTVAからの拘束を逃れるロキにも注目です。
TVAの権力者
TVAの長官であるミスター・オルタニティが、組織の最高権力者です。ミスター・オルタニティの部下には、メビウス・M・メビウス(メビウス分析官)、オロブーリウス、パラドックス、テッセラクトなどの上級管理職の者たちがおり、みんな彼の理想的なクローンとして創られました。メビウス分析官のようなリーダーはオルタニティと密接に連携し、タイムトラベルやリアリティワープが発生すると、すぐに通達を受けて状況に応じて対応していきます。
メビウス分析官は何者か
彼は、仕事熱心なエージェントとして創られました。ファンタスティック・フォーがTVAの手を逃れたとき、メビウス分析官は降格処分を受けました。しかし、彼はこの状況を乗り越えるためにジェニファー・ウォルターズ(=シー・ハルク)のようなヒーローたちと手を組みました。もちろん、シー・ハルクが変身して暴れていない時に。
TVAで働く者たち
TVAでは、クロノモニターと呼ばれる顔の見えない人たちが、コンピュータで割り当てられた時間軸のすべての出来事を監視しています。まるでオフィスの作業スペースのような場所で自分の仕事をタイムリーにこなし、光よりも速いタキオン信号で管理者に報告します。
TVAの軍隊
TVAの兵士はミニットメンと呼ばれ、管理者たちのようにクローン技術で創られた存在。TVAからパワードスーツのようなものを着させられています。
そしてミニットメンを率いるのは、タイムトラベルを許されたパトロール隊員である、裁判官。平和と愛と正義の味方で、時間変異体を捕まえるために無駄な時間は費やしません。
TVAの規模
TVAでは時間を管理するのにそれだけ必要な数のクローンが働いています。そして現存するすべての時間軸にアクセスできるTVAは、あらゆるものを元に戻したり、時間軸をリセットしたり、さらには人々を歴史から消してしまう力さえも持っています。時間の法則には違反しないように、または何かあったときは良い弁護士を雇うようにしましょう。
ガンマ線エネルギーを吸収した弁護士のシー・ハルクは、ホークアイの命を救おうと、過去のホークアイに会いに行き未来の彼の死について知らせるメモを渡しました。その行為が時間の法律に違反してしまったそうです。その結果、TVAのミニットメンに逮捕された彼女は、時間軸を改ざんする行為をしたとして罪で起訴され、罰として歴史から抹消されることになってしまいました。TVAでの裁判の様子、そしてシー・ハルクが自身の弁護士としてどのように対処したのか、『SHE-HULK』(2005)の第1~4話で読むことができます。

時間に関する法律
時間の盗用、時空間での不正行為、時系列を不安定にするようなタイムジャンプは、TVAにより罰せられる無数の犯罪のほんの一部に過ぎません。今の私たちが分かりうるTVAの法律としては、時間の流れをいじらない、タイムトラベルをしない、未来から来て過去の人々と連絡を取らない、そして『FANTASTIC FOUR(1961年)』第341話のファンタスティック・フォーのようにタイムバブルを探索したり崩壊したりしてはいけない、というところでしょう。
タイムキーパー
TVAの管理者として知られている "在り続ける者(He Who Remains) "は、タイムキーパー、そして時間軸を創りました。無限の存在に関する知識を得たこの3人組は、時間の管理者になり、イモータスを支配したのです。そして、TVAに時間というエネルギーを与えたのです。