12月15日からディズニープラスで配信する『ロン 僕のポンコツ・ポット』は、家族みんなで楽しめるコメディ映画です。コンピューター・アニメーションで制作された本作の主人公は、愛らしく、ちょっと不器用で、友達作りが苦手な少年バーニー。持ち主にぴったりな友達を見つけてくれる、最新式ロボット型デバイス〈Bボット〉を持っていないのは、学校で彼だけ。
そんなバーニーは、父親から誕生日のサプライズプレゼントで、ロンという名前のBボットを贈られるのですが、ロンにはどこかおかしなところがあることがわかります。他のボットとは違い、ロンは友情に関するアルゴリズムを完全にダウンロードすることができないのです。ロンは周りの世界に興味がありますが、バーニーの親友であることのすべてを忠実に学ぼうと決意します。
彼らの真の友情は、やがてテクノロジーの限界に挑むことになります。しかし、Bボットの製造会社は、プログラムされていない思考を持つボットが世に出ていることを知って問題視します。この欠陥ボットを再プログラミングしようと試みますが、バーニーは、ロンが"間違った"ままでいることを選択するのです。彼とそのクラスメイトたちはロンを守り、"間違った"ことが、正しいときもある、ということを証明しようとします。
感動と冒険がいっぱいに詰まった本作『ロン 僕のポンコツ・ボット』では、ロン役をザック・ガリフィアナキス、バーニー役をジャック・ディラン・グレイザー、バーニーの父グレアム役をエド・ヘルムズ、そしてバーニーのクラスメイトのサヴァンナ役をカイリー・キャントラルが、それぞれ声優を務めています。
今回は、監督・脚本を務めたサラ・スミス、監督のジャン=フィリップ・ヴァイン、共同監督のオクタビオ・ロドリゲス、製作のジュリー・ロックハート、脚本のピーター・ベイナムにこの作品を制作するにあたってのひらめきについて、そして、声優のザック・ガリフィアナキス、ジャック・ディラン・グレイザー、エド・ヘルムズ、カイリー・キャントラルには、それぞれのキャラクターに命を吹き込むまでについてを、オンラインでインタビューしましたのでご紹介しましょう!
声優ジャック・ディラン・グレイザーへの質問:
本作品に数年携わっていますが、このプロジェクト、そしてバーニーの成長を見てきて、バーニーというキャラクターの表現の仕方を、どうやってつかみましたか?
ジャック・ディラン・グレイザー:
僕は2017年からこの作品に携わっている。13歳だった僕も今は18歳。いろいろな変化があったよ。でも、ずっとやってきてよかったと思ってる。バーニーにはすごくつながりを感じるんだ。僕はミドルスクールを終えたところだったんだけど、それは人生の中で一番生きづらい3年間だった。バーニーという役に出会ったとき、"よし、なんとか演じられるだろう。3年もやったんだから、あと5年だってできるさ"って思ったんだ。すごく楽しかったよ!
周りになじめないと感じているような、バーニーと同じ思いをしているような子どもたちへ、どんなメッセージを送りたいですか?
ジャック・ディラン・グレイザー:
年齢ごとに、自分が何者なのかを知ったほうがいい。具体的に自分を愛すること。自分自身の価値を知り、自分がどれだけ正当かを知ること。それは重要だよ!一番大切なことは、自分が何者であるかを知り、浮かれずに落ち着いていることだね。
声優ザック・ガリフィアナキスへの質問:
〈Bボット〉を演じるにあたり、どんなふうにアプローチしましたか?また、どんなふうにそこに命を吹き込み、感情ある人格を表現しましたか?
ザック・ガリフィアナキス:
どんな声にするかは、皆で協力しあって決めたんだ。正直言うと、ときどき僕は感情的になりすぎてしまって、ブースの外から"ちょっと声が震えちゃってるのが聞こえるんだけど"なんて言われたよ。ちょっとおかしな感じだよね。だって、ロボットの声にはしたくなくて、彼らは僕の声を採用してくれたんだから、でも、感情的になりすぎず愛らしい感じってどうしたらいいんだ。ひとりではわからなくて、すごく助けてもらったよ。トーンの問題でもあるよね。最初のうちは映像もたくさん見られるわけじゃないから、想像力が必要だった。何が起こっているのかを教えてもらったりしたよ。ちょっと大変な作業だった。でもみんながすごく助けてくれて、僕に対して辛抱強くいてくれたんだ。
声優エド・ヘルムズへの質問:
バーニーの父親グレアムとして、コメディに挑戦しているようですが、声だけでコメディを、アニメーションで演じるというのは、どんなふうにするのですか?
エド・ヘルムズ:
簡単に答えると、僕は何もしてない。それは優秀なアニメーターたちと監督たちの力だね。詳しくいえば、優れた声優の僕は、身体性のちょっとした重要なポイントを注入することができるんだ。それでセリフを生き生きとしたものにするのはすごく楽しいよ。ブースの中で作業していても、空間を使って表現するんだ。それによって、状況にあった感じが出せるし、気持ちもそこに入り込むことができる。
声優カイリー・キャントラルへの質問:
本作には、美しく大切なメッセージが込められていますよね。あなたが演じたサヴァンナは、若い人たちの世界、またソーシャルメディアの世界で、それから彼女の物語の中で、どんな役割を果たしていると思いますか?
カイリー・キャントラル:
サヴァンナはどの学校にもいるような人気者で、一見しっかりしているように見える女の子です。本作において、ソーシャルメディアが大きな存在として描かれていますが、彼女はかわいらしくセルフィーを撮ったり、動画を真似してメイクをしてみたり。でも、内面は自分探しをしているひとりの女の子です。若い女の子たちが彼女に親しみを感じて、彼女のプレッシャーを理解して、共感してくれるといいなと思っています。
サヴァンナは、恥ずかしい瞬間がネット上で拡散されてしまいます。有名人であるあなたにとって、これは怖いなと感じますか?
カイリー・キャントラル:
もちろん。有名人だからじゃなく、若い女の子として。それには多くの女の子が共感すると思いますね。ソーシャルメディアの世界には、たくさんのプレッシャーがあります。それは本当に怖いこと。でも自分の人生をその世界に乗っ取られない限り、スマホを置いて、リアルな人間関係に向き合うべき時を知るバランスを見極めている限りは(大丈夫)。自分の中で、ここまで、っていうラインを知ることと、ネットの世界を自分のすべてにしないことが、とても重要だと思う。難しいけど、私はその微妙なバランスを見つけようと思っています。
オクタビオ・ロドリゲス共同監督への質問:
この作品の世界、街、学校を描くにあたり、ひらめきとなったものは何でしたか?
オクタビオ・ロドリゲス:
この作品は、できるだけ地に足のついたものにすること、それからサンフランシスコのような雰囲気で描くことを基本としました。そのアイデアとして、テクノロジーやソーシャルネットワークについて考えさせる方法を探すこと。そして同時に、人間同士のつながりを見出すことでした。それはある意味では、シンプルにすることが重要ですが、僕らが目の前にテクノロジーを持っている、ということもまた重要。何か複雑なことをするときには、皆がそれにつながれるようにしたいものでしょう。
ジャン=フィリップ・ヴァイン監督への質問:
アニメーション、キャラクターをどのような見え方にするか、どうやって決定したのですか?
ジャン=フィリップ・ヴァイン:
本作は、優しいタッチのアニメーションスタイルで描きつつ、しっかり説得力のある世界にしたかったんです。現実世界を理解していく過程にいる子どもたちに伝わる物語にしよう、と。ソーシャルメディアの時代の成長物語なんです。雰囲気や深さ、豊かさもしっかり出したかったので、デザインやアニメーションのスタイルも高度なものにしました。コメディとしてのリズムやタイミング、エドが話したような身体性がすべてでした。僕らはそれを増幅させて、アニメーターたちが参考映像を見事に処理して、それと同時に、キャラクターたちは、どんな人間であるかが伝わるようにデザインしています。すべて、キャラクター主導です。優れたデザインは、キャラクターとストーリーが主導でなければならないと思っています。
監督・脚本のサラ・スミスへの質問:
視聴者に、この作品から何を感じてほしいですか?
サラ・スミス:
スパイク・ジョーンズ監督の映画『her/世界でひとつの彼女』を見て、本作のアイデアを思いつきました。iPadから入ってくる情報をすっかり信じきっている、私の3歳の娘を見て、映画を作らなければと思ったんです。映画制作者として、自分が子どもと一緒に見られる映画を作りたかった。洗練されたアイデアを持った、良質な映画を。親子で話し合えて、そして、絶対に楽しいものです。我が家で問題になっていたことがふたつありました。ひとつは、子どもたちが友達関係の問題を抱えていたこと、そして私たち両親としては、友情がテクノロジーに媒介されているこの時代に、どうやって子どもたちをサポートしてあげられるか、ということでした。それが、私がこの映画を作りたいと思った、感情としての理由でした。そのアイデアをピーターに話したんです。そしたら彼がこう言いました。「デバイスはベーシックなもので、ちょっと頭が弱いのはどう?」
脚本のピーター・ベイナム:
サラがそう言ってきて、僕らは少年とロボットについて話していたので、僕はストーリーを組み立てることに非常に興奮していました。彼らは想像の未来の世界で暮らしている。でも違う、この設定は現代だ、と思いました。だって、彼らは現在の僕らと同じことを経験している。バーニーは皆と同じ存在なんです。僕はプリンター相手にこんな感じになることがあります。プリンターがちゃんと動かなくて、窓から投げ捨てたくなる時がある。うまく機能しない"友達"がいて、ネットにもつながらない、中身は4%しかダウンロードできてない、それが素晴らしく楽しいキャラクターになりました。そしてそれは、ほぼ何も描かれてない真っ白なキャンバスでもある。ロン役のザックが見事だったのは、空っぽで、同じ返事を繰り返してくるこのキャラクターを演じて、それをコメディの面白さにしてくれたことでした。制作していて楽しかったですよ。
本作は、友情の基盤となるもの、そして友情の本当の意味を掘り下げています。
最後にバーニーと彼のクラスメイトたちは、真の自分には、多数のフォロワーやかっこいいデバイスを持っていることよりも、もっと価値があるということを知ります。
「この映画には、親も子も理解できる重要なメッセージが込められています」と製作のジュリー・ロックハートが言います。ジャン=フィリップ・ヴァイン監督が、「この作品を誇りに思っています。世界中で共感してもらえる作品を届けることができたような気がしています」と付け加えました。
劇場長編アニメーション作品が早くもディズニープラス見放題に登場!誰もが仲間と繋がる世界で、友達のいない少年バーニーの元に届いたのはオンライン接続もできないポンコツボットのロンだった。出会うはずのなかったひとりと1体が‟本当の「友情」"を探すハートウォーミング・アドベンチャーが今、始まる――。
『ロン 僕のポンコツ・ボット』は、12月15日(水)配信開始!

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