これはもう、制作期間50年のドキュメンタリー作品。
最新であり、そして最高に待ち望まれていた『ザ・ビートルズ:Get Back』は、11月25日(木)から3話連続でディズニープラス独占配信中!
3度のオスカー受賞経験のあるピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の監督)が監督を務めた『ザ・ビートルズ:Get Back』は、アイコニックなバンドの、音楽史上極めて重大な時間となった親密なレコーディングセッションの空間へと、視聴者を連れていってくれる作品です。このドキュメンタリー・シリーズは、1969年1月に撮影された57時間以上にも及ぶ未公開映像(ドキュメンタリー映画『ビートルズ/レット・イット・ビー』監督、マイケル・リンゼイ=ホッグ撮影)と150時間以上の未発表音源から編集されており、映像と音源は全て、本作品のために美しく復元されました。そこには、温かな空気や強い仲間意識、そして素晴らしい4人(ファブ・フォー)の功績を確固たるものとしたクリエイティブな天才的才能のほとばしる様子が収められています。驚くべきことに、過去50年間において、アップル・コア社のこれらのプライベートなアーカイブ映像を見ることを許されたのは、ピーター・ジャクソン監督、ただ一人でした。
本作『ザ・ビートルズ:Get Back』は、2年以上ぶりとなるライヴを計画した時の、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人のドキュメンタリー。元々ライヴアルバムのリリースも目的としており、そのための新曲14曲の制作過程とリハーサル("ゲット・バック・セッション"と言われる)の様子を撮影していたものです。また、本作には、ロンドンのサヴィル・ロウで行われた、バンドとしての彼らの最後のライヴとなった歴史的ルーフトップ・コンサートのパフォーマンス映像が、史上初となるノーカットで収録されているほか、彼らの最後の2枚のアルバム「アビイ・ロード」と「レット・イット・ビー」で発表された数々の楽曲も含まれています。
オンラインで行われた本作の制作発表で、ピーター・ジャクソン監督は、リヴァプール出身の4人の若者が残したこの見事な映像を発表するまでの、いくつかの思い出深い瞬間を語りました。
そもそも彼がこのプロジェクトに関わった経緯とは:
「第一次世界大戦を描いたドキュメンタリー作品『彼らは生きていた』のために、僕は、ロンドンにある帝国戦争博物館へ映像資料を取りに行っていたんです。その滞在中にアップル・コア社とのミーティングがありました」と、ピーター・ジャクソン監督は話します。「僕は、この作品の話をするために呼ばれたのではないんです。アップル・コア社CEOのジェフ・ジョーンズと製作ディレクターのジョナサン・クライドに会ったんですが、彼らの話というのは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)についてでした。僕がそういうものに興味がある、と話したインタビュー記事を読んだんでしょう。彼らはビートルズの展示会を企画していて、そこでそういったものを使用する案を考えていて、僕の知恵を借りたかったようです。そのミーティングで…、僕はただのファンのようにならないように気をつけていたんですが、過去40年間ずっと思っていたことの1つに 、ドキュメンタリー『Let It Be』制作時の未使用映像はどうなっているんだろう?という疑問があって、ずっと知りたかったんです。マイケル・リンゼイ=ホッグ監督が撮った映像で、未使用のものがたくさんあるのはわかっていましたから。でも、それがまだ存在するのか、どれくらいのボリュームだったのか、全くわかりませんでした。それについては、どこにも語られていませんでしたからね」
彼はこう続けます。「それでその、"ただのファン"のような質問をしてみたんです。"そういえば、1969年に『Let It Be』を撮影した時のカットした映像ってあるんですか? 彼らが使わなかった映像は、あなたたちが所蔵しているんですか?"って。とにかく、ファンの質問みたいに聞こえないようにね。そしたら彼らが、"ええ、だいたい60時間くらいの映像と150時間くらいの音源があります。全部僕らが持っています"って言うんです。僕は、何だって!どうすれば見られるかな。何としてでも見たい!なんて考えていました。そしたら、彼らがこう言うんです。"あなたがそんなことを言い出すなんて不思議ですね。それは僕らも見たことがなくて、見てみようって思っていたところなんです。未使用映像を使って、別のドキュメンタリーが作れないかと考えていたんですよ" だから僕は言ったんです。"制作は誰に依頼するかもう決まってるんですか? 制作者が必要でしょう" そしたら決まってないって。だから"僕だったらちょうど今ちょっと時間が取れますよ。いや、数年は空けられるかな。もしよかったらぜひ僕で考えてみて"って言ったんです。それが実現したんですよ!VRの話をしに行ったミーティングで、"Get Back"の話までできた。僕はちょうどいいタイミングに、ちょうどいい場所にいたんですね」
当初、彼が懸念していた、バンド史における争いの時期と思われていた時代を再び掘り下げるということ:
「ビートルズファンなら知っていることで、僕も40年間彼らについて書かれた本は全て読んでいますが、ゲット・バック・セッションは評判が良くありません」と彼は言います。「あのセッションについては、何人もがコメントしています。彼らはその場にいたわけではないのに、当時のビートルズを"惨め"だと表現してる。"一番ひどい時期だ" "ビートルズは壊れていっていた" "彼らはもめていて、カメラはケンカを撮影してる" "お互いに一緒にいることが耐えられない様子だ"とね。だから、今回の映像にも、そういったものが映っているんだと思っていたんです」
「僕はアップル・コア社にこう話したんです。"今回見る映像がもし思った通りの惨めなものなら、映画は作りたくないが、まずは映像を見てみたい。惨めなビートルズの映像を利用して、ハッピーな映画を作るなんてことは絶対にしたくない"と。そして丸々一週間、毎日そこへ行って、一日中部屋にこもって、ひとりで画面と向き合っていました。彼らも僕をひとりにしてくれて、僕は映像を確認しました。そして、僕は笑っていたんです。ポールが「ゲット・バック」を作曲しているところを目撃しているなんて、とんでもないことだと思いました!最高でした。彼らは最高に楽しく、最高に素晴らしく、30年40年、僕が思っていたものとは違っていたんです。50年が経過して突然、"じつは僕らが思っていた事実とは違っていたんだ"と、皆が感じました」
"5人目のビートルズ"と言われるビリー・プレストンがゲット・バック・セッションにもたらしたもの:
「映像を見ながら、ビリー・プレストンの登場を楽しみにしていました。僕は彼が大好きなんですよ。彼は本当に穏やかで、美しい魂の持ち主。そして才能にあふれてる。僕はミュージシャンではないけど、彼が座ってすぐにソロを弾くのを見たら、練習しなくていいの?もうこの曲を理解してるの?って思いました。で、彼は理解しているんですよ!本当にすごいプレイヤーなんです。僕も大好きだけど、ビートルズもビリーが大好き。ビリーの存在が、ビートルズのメンバーを行儀よくさせたと言われているけれど、それはちょっと曲がった見方ですね。ビリー・プレストン本人の記憶違いもあったようで、ジョージ・ハリスンがレイ・チャールズのコンサートでビリーに会って、自分たちのセッションに誘い、メンバー皆がちゃんとするように助けてほしいと言ったと伝えられていますが、それは違いますよ。レイ・チャールズのコンサートはその前年なんです!1969年1月にビリーがロンドンにいたのは、彼ひとりでTV番組に出演するためで、サヴィル・ロウのスタジオに立ち寄ったところを、ジョン・レノンにつかまったんです。ジョンはすぐにビリーに、"ねえ。キーボード奏者が必要なんだ"と言うんです。ビリーがコートも脱がないうちにですよ。そして「ドント・レット・ミー・ダウン」のソロを頼まれたビリーが、最高の演奏をします。彼がプレイした途端、部屋のエネルギーが持ち上がるのがわかりますよ。ビリー・プレストンがビートルズを行儀よくさせたというような、ずっと伝えられている話は違うんです。ビリーは、彼ら全員を高揚させたんです。間違いなく、彼の存在はエネルギーになり、このプロジェクトに対する新たな興奮が生まれています。それは本物です。皆さんも感じるはずですよ。本当に見事です」
視覚面、とくに音響面で使用した高度な技術とは:
「いろいろな方法で、映像を復元するという作業は、僕らはやったことがありました。本作のすぐ前の作品『彼らは生きていた』では、非常に粗く汚い、100年前の第一次世界大戦の映像を扱いました。それをできる限り、現代的で見やすい映像にするために、多くのソフトウェアやコードを開発したんです。ですから、16ミリの本作のネガを僕らの持つ仕組みで処理することになった時、それはもう経験済のことでした」
「でも、音響面については大きな打開策が必要でした。皆さんが、ゲット・バック・セッションの海賊版の録音物を聴いたことがあるかどうかわかりませんが、それはダラダラと続いていてうんざりするものです。会話を聞こうとしても、ギター弦をはじく音がしていて、会話が半分しか聞こえないものだからイライラしてしまう。そういう状態の音源でした。当時の撮影クルーが、ナグラのオーディオ機器(モノラルのオープンリールデッキ)で録音したテープしかなかったんです。そこで、僕たちは最終的にニュージーランドのパークロード・ポスト・プロダクションで作業しました。そこですごく優秀な人たちがAIを使った学習プログラムを開発したんです。それを使うと、モノラルのテープをデジタル化して、コンピューターに取り込むことができます。そしてコンピューターに、ギターサウンドがどんなものか、人間の声がどんなものか、ドラムサウンドがどんなものか、などを教えていきます。そして、そこに入っている全ての構成音を分離させることができる、という技術でした。それを使って、数曲については、音楽的にバランスを整えることもできました。とくに、トゥイッケナム・スタジオで撮っている、本編の前半部分がそうです」
「そして、その技術により可能になった、さらに別のこともありました。ギター音を全て(それから他の音も)取り除いたことで、彼らが故意にかき消していた50年前の会話が聞こえてきたんです。つまり、これまで誰も聞いたことがないものです。それらの鮮明な会話を発表することで、このゲット・バック・セッションの22日間のビートルズのストーリーを、彼ら自身に語ってもらうことができたんです」
心に刻まれる映像体験がもたらした不思議な感覚:
「この間ふと思ったんですが」と監督が話します。「完成した本作を劇場で見て、見終わって最後に、これはもう(ストーリーを伝える)ドラマのようだと思いました。ディズニープラスが、あの有名なゲット・バック・セッションをドラマ化したみたいだ、と。誰かに脚本を書かせて、現代のやり方で撮影をして(現代の作品のように見えるので)、あのセッションで何が起きていたのかを見せている。ただ唯一違うのは、俳優を4人用意してビートルズを演じさせているのではなく、タイムトラベルの魔法かなんかを使って、1969年のビートルズに彼ら自身を演じさせてる。つまり、俳優はビートルズを演じている彼ら自身、そんなふうに感じたんです。すごいことですよね」
伝説のロックバンド、ザ・ビートルズの3日連続6時間の時空を超えた《体験型ドキュメンタリー・エンターテイメント》は、ディスニープラスで独占配信中!
D23:The Official Disney Fan Club.
(https://d23.com/disneyplus/)

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