アニメーション長編作品『モアナと伝説の海』が日本で公開されてから2年が経ちました。壮大な主題歌「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」、美しいストーリー、それからプアやヘイヘイなど可愛らしいキャラクターなどに夢中になった方も多いのでは?
今日はそんな『モアナと伝説の海』から、もしかしたらまだあなたが知らない13の制作秘話をそっと教えますね。きっと読んだ後は、また作品を観たくなるはず!
【1】マウイは髪がない設定だった!?
マウイと言えば長い巻き髪がトレードマーク。髪のない姿は想像しづらいですよね。でも、当初のデザインでは坊主頭だったんだとか!タヒチのコンサルタントが、太平洋地域の伝説において半神半人は髪がある、と制作者たちにアドバイスしたことで、髪があるマウイになったんだとか。ふさふさとした立派な髪ですよね。
【2】マウイの針は、"マウイの釣り針"または"さそり座"で知られる星座からのデザイン!?
オセアニア地方に知られる星座、"マウイの釣り針"とは"さそり座"のこと。この星座で、星が作っている形をもとに、マウイの魔法の針はデザインされました。
【3】天文学者が2,000年前の夜空をリサーチした!?
そんなリサーチが可能だということに驚きますよね!次にこの作品を観るときは、ぜひ夜空をじっくりと眺めてください。制作のために、天文学者たちがリサーチして再現した、約2,000年前の太平洋の島から見上げた夜空ですから。
【4】2,000年前に使われていたであろう素材から衣装を作った!?
映画の制作にどれだけの詳細なリサーチをしているのか、こちらも驚かされる情報です。作品内で、モアナは幼少期のものを含め7パターンの衣装を着ています。彼女が踊っているシーンで着ていたセットは、なんと6秒間しか使われていません。その6秒間のためにアニメーターたちがつぎ込んだリサーチ、そしてこだわりを思うと気が遠くなります!
【5】赤い羽根は王族の証!?
太平洋諸島の文化において、赤という色は王族を表します。ですから、村長の娘であるモアナが、特にセレモニーなどの場において、パワフルな赤系を身に着けているのです。
【6】ヘイヘイは元来ナマイキ!?
確かに生意気ですよね。でも、制作者たちは彼がただのオンドリになってしまわないよう、独特の個性をいかに出すか、ブレインストーミングを重ねたのです。その結果がこのヘイヘイ!良かったですよね!
【7】「ラロタイ」の名前の由来は!?
海底にある魔物の国には「ラロタイ」という名前がついています。これは、原始ポリネシアンの言葉からきているんだとか。ラロは下、タイは海、つまり海の下。生物が発光し、さらにタマトアが光り輝くものを収集した海底の世界を表しています。
【8】マウイとピノキオには共通点がある!?
自信満々な半神半人と木製の男の子との間にいったいどんな共通点が!?と思った方、あるんです!彼らは自分の良心に従って行動しているんです。ピノキオにはジミニー・クリケットが、マウイにはミニ・マウイがいますから。ちなみにミニ・マウイはエリック・ゴールドバーグとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの彼のチームによって、伝統的な手描きのアニメーション技術を用いて制作されました。制作中、チームのアニメーターたちはミニ・マウイとジミニー・クリケットをよく比較していたんだとか。さらに言うと、『ピノキオ』(1952)は『モアナと伝説の海』の監督であるジョン・マスカーをクリエイティブ追求の道へと進ませるきっかけとなった2つの作品のうちの1つなのだそうです。もう1つは『眠れる森の美女』(1960)です。
【9】ディズニーがリン=マニュエル・ミランダに本作のオファーをしたその週に、ミランダは父親になることが判明!?
ワオ!が重なった週だったようです!9歳のミランダ少年は『リトル・マーメイド』(1991)の大ファンでした。そんな彼が、まさにその作品の監督、ジョン・マスカー&ロン・クレメンツが監督する『モアナと伝説の海』で一緒に仕事をすることになり、それはもう興奮のなかにいたようです。息子が誕生したとき、ミランダが彼をセバスチャンと名付けたのは偶然でしょうか!?
【10】本作のリサーチ旅行中、リン=マニュエル・ミランダは地元のポリネシアンダンス大会で入賞!?
なんて多才な人なんでしょうね!本作の音楽担当であるオペタイア・フォアイ&マーク・マンシーナと一緒にニュージーランドへのリサーチ旅行中、一行は世界で最も大きなポリネシアン文化フェスティバルのひとつ、パシフィカフェスティバルに参加しました。到着後すぐステージにあげられ踊ったミランダは、それがダンス大会と知らずダンスに参加し、なんと入賞してしまったんだとか。
【11】『塔の上のラプンツェル』(2011)のラプンツェルの髪を参考にした!?
どういうこと??と思いますよね?本作における海の動きを表現するために、アニメーターたちは、ラプンツェルの長い髪の動きを出すために使われた創作方法を詳細に研究したのだそう。
【12】モアナの髪のモデルを水の中に潜らせた!?
水に濡れた髪を表現するということはアニメーション制作において、新しい挑戦でした。そのためアニメーターたちは、モアナに似た髪をしたボランティアにスタジオに来てもらい、水に潜ってもらったんだとか。モアナが海の中にいるシーンのリアリティ追求のためには、とても大切なことでした。
【13】オセアニック・ストーリー・トラストと呼ばれる専門家チームを作った!?
このチームは、映画制作者たちが太平洋諸島へのリサーチ旅行中に出会った12人の専門家で作られました。人類学者、教育学者、言語学者、タトゥーの専門家、振付師、ハカ(マオリ族の民族舞踏)の専門家、航海術の名手、文化アドバイザーなどを含む、オセアニアの文化を知り、その文化の一部となっているエキスパートたちです。制作者たちは彼らのアドバイスを受けて、作品における文化表現やキャラクターを完成させていきました。また、ポリネシアンダンスの振付師とコラボレーションし、モアナとマウイのダンスも創作しました。ですから、動き一つひとつの背景にある意味も知ることができたのです。
いかがでしたか。
制作の秘話を知った上で鑑賞いただく作品は、またより深く心に残るはず。ぜひこの機会にまた、あの美しい海と強くて優しいモアナから元気をもらってくださいね!
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