ディズニーでキャラクターを描いているアーティストに“上手に描くコツ”を教えてもらう「イラストレーション講座」。ミッキーマウスの描き方を教わった第1回に続き、第2回のテーマは今月誕生日を迎える「ドナルドダック」です。
そう、ドナルドは初登場した『かしこいメンドリ』が公開された1934年6月9日が誕生日なんですね。今月はお祝いの意味も込めて、ドナルドをフィーチャーしちゃいます。
でも、ミッキーは描いたことあるけど、ドナルドは描いたことないという人も多いのでは? ドナルドなんて描けるようになるのかな……なんて不安は御無用です! 今回もDisney DAILYがアーティストに誰でも簡単に真似できるテクニックをばっちり聞いてきました。ポイントさえつかめば、自分でも驚くほど上手にドナルドを描けるようになりますよ。
イラスト講座第1回でもお伝えしましたが、イラストを正しく描くには“ガイド線”が必須です。ガイド線で顔のつくりのバランスを決めながら、イラストを仕上げていくようにしましょう。
丸顔がベースのミッキーと違い、顔が縦長の印象のドナルドですが、ドナルドでもまず大まかな輪郭のために円を描きます。続いて、一番のポイントとなるくちばし。このくちばしの線が決まれば、もうドナルドに見えてくるから不思議です。あとは大きな目、大きく開いた口を描き、最後に帽子を乗せればドナルドの完成です!
1、円を描き、正中線(顔の中心を縦に走る線)と横の線を入れます。ミッキーのときは横の線(赤道)は中心付近に描きましたが、ドナルドでは円の下の方に描きましょう。なぜかというと……。
2、この横の線がくちばしを描くガイドになるのです。これに沿って、くちばしの上の端(口角)を描きます。この口角を決めるのが、ドナルドを描く際の最大のポイントになります。
3、口角の線の上に目を描きます。ドナルドは目が大きいのも特徴ですね。また、ミッキーと比べると、2つの目を若干離し気味に描くと良いでしょう。
ドナルドは顔の造形が大きいので、パース(奥行き)を意識するとうまく掛けます。下図のように、パースの補助線を入れるのもオススメです。
4、目の上に、目に沿う形で輪郭線を描きます。
5、続いて上のくちばしです。くちばしは、真上から見ると下図のような形をしています。くちばしの縦の線(前方向の線)と横の線(くちばしの先の線)を意識しながら、大きな曲線を描きましょう。先端をちょっと上に曲げるとくちばしっぽくなりますよ。
6、下のくちばしは、大きく口を開けた状態で。
7、目を入れます。
8、頭にはねる羽毛も忘れずに。
9、最後に帽子を描きます。ドナルドの帽子はちょっと後ろ気味に乗せるのがポイントです。
10、リボンを垂らして出来上がり! あとはこれにペンを入れて完成です。
自分でこんなに上手にドナルドが描けるようになるなんて、ちょっとびっくりですよね。特徴さえつかめば難しくないので、ぜひ何度か試してみてください。
冒頭でも言いましたが、今月はドナルドの誕生月。前回描けるようになったミッキーとあわせて、日々のメモやバースデーカードなどにどんどんドナルドを登場させてください!