『美女と野獣』(1992)は一度観るとなかなか忘れられない映画です。何度も繰り返し観て、物語の細部まで覚えているという人もいるかもしれません。
そんな大ファンのあなたや、まだ観たことがないあなたにも、今回は映画に関する11 のトリビアをお届けします。まだまだ知らなったトリビアがあるかも?
【1】ディズニーの定番をくつがえすプロローグ!?
ディズニーのおとぎ話のはじまりはストーリーブックで語られることが多いですが、映画『美女と野獣』のプロローグは、美しいステンドグラスで表現されました。これは、制作スタッフたちがいつもとは違う方法で物語をはじめたいと考えたからです。結果的にこのプロローグは、映画全体のトーンを決めることになったそう。
【2】プロローグ完成までの描き直しは200回!?
美しいステンドグラスのプロローグが最終的に完成するまでに、なんと200回も描き直されました。映画が公開される数ヶ月前まで、その作業は続けられたといいます。
【3】ベルの動きはバレリーナがモデル!?
ベルの動きは、バレリーナのダンスがもとになっています。
優雅で、どこか夢見るようなしぐさの理由はここにあったのです。
【4】オープニングナンバーを大人数で一斉レコーディング!?
オープニングのナンバーで、にぎやかで活気のある町の様子を表現したいと考えた制作スタッフは、大人数のレコーディングを同じ部屋で一斉に行いました。おかげで、臨場感のある楽曲が仕上がりました。
【5】森の中におかしな道しるべが!?
よく見ると、「ヴァレンシア」「アナハイム」「バーバンク」と書かれていることが分かります。これは、映画のスタッフたちにとってゆかりある地名です。
【6】野獣の姿はカマキリのようだった!?
当初の野獣のデザインは、カマキリのようだったといいます。
試行錯誤を繰り返し、ようやく今の愛すべき形に落ち着いたのです。
【7】ガストンの顎は議論のまと!?
制作スタッフたちは、ガストンの大きすぎる顎について、多くの議論を交わしました。
結果的には、その大きさがガストンの性格を表せているのかも?
【8】ガストン役のオーディションソングは野球の応援歌!?
ガストン役のオーディションに使われた曲は、メジャーリーグの観戦中によく歌われる、「私を野球に連れてって」(Take Me Out to the Ball Game)でした。製作陣は、ガストンがパブで歌うイメージをこの歌に重ねたのです。
【9】窓が重要なモチーフ!?
映画『美女と野獣』では、窓から出たり入ったりするカメラワークが何度も使われています。演出家たちは、窓を世界を見る目そのものととらえたのです。
【10】野獣は徐々に人間に近づいている!?
野獣ははじめ動物のようなふるまいをしますが、物語が進むにつれて背筋が伸び、洋服にも気を使うようになります。もちろん、見た目だけでなく、中身も。
【11】コグスワースの名言はアドリブだった!?
ベルに何をプレゼントするか悩んでいる野獣に、コグスワースは「普通は花とかチョコレート、あとは口先だけの約束」とアドバイスしますが、実はこのセリフはアドリブ。この名言めいた言葉によって、彼はいっそう魅力的なキャラクターになったのです。
実写版『美女と野獣』の公開まであと少し。映画を観る前に、アニメ版をトリビアを確認しながら観返してストーリーを復習してみてはいかが?